・ LIFE 64 ページ19
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・白石 side
翔北でヘリの帰りを待っていた私と名取先生と緋山先生と橘先生。
でも先程から橘先生は落ち着かなくてずっとそわそわしている。
白石「橘先生?どうしたんですか?」
橘「いやぁ、大丈夫だとは思うんだがなぁ、」
とまぁ歯切れの悪い返事が返ってきた。
そんな時だった。
私の携帯が鳴り、出ると藍沢先生だった。
《藍沢:白石、フェロー達とAが冷凍倉庫内に閉じ込められた。》
ドアが開くまで時間がかかるそうだ。と付け加える。
了解と答えると同時に橘先生がすごい勢いで初療室から出ていった。
しばらくすると三井先生と橘先生が焦ったように入ってきて資料を片手に話し合っていた。その2人の顔は“医者”だった。
《藍沢:白石!俺だ、冷凍倉庫内にもう1人負傷者がいた。それから……Aが、倒れた。》
その言葉を聞き私は頭の中が真っ白になった。なんで、あのAが……?
《藍沢:急な寒さに心臓が付いていかなくなったのかもしれない。》
すると三井先生と橘先生がまたどこかへ行ってしまった。
《藍沢:……とりあえず白石、灰谷と横峯のサポートをしてやってくれ。モニター入れれば見れるだろう。》
そう言われ灰谷先生のモニターのスイッチを入れると灰谷先生の胸に装着されたカメラの映像が映し出された。
白石「灰谷先生、モニターいれた。こっちから見えてる。」
すると胸のモニターから聞こえた声に灰谷先生はキョドリ、し、白石先生?と声を上げた。
《横峯:白石先生?!A先生が、患者さんが!》
モニターから見えるのは床に横たわって息を必死にしているA先生。
それから灰谷先生の手の中には患者さんの患部。
白石「動脈損傷かもしれない。」
《灰谷:ここで切開するんですか?!》
白石「鼠径部を切開して大腿動脈を結紮するのよ。」
そう言うとモニターからA先生の呻き声が聞こえた。
《灰谷:A先生!!!!!》
灰谷先生がA先生の方へと行ってしまったから必然と横峯先生が切ることになる。
白石「横峯先生、麻酔がないなら冷やしてみるのはどうかな。前に冷やして麻痺させてオペを成功させた症例を見たことがある。」
そう言うと横峯先生はバッと立ち上がり冷やすものを用意して患者さんの患部に置いた。
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みはる(プロフ) - この世界観、なんだか好きです。だいぶ楽しませていただいているんですけど、ちょっと違和感をかんじた感じた部分があって。なんだろうと思ったのです、、、トロントのやつですね! トロントはアメリカじゃなくてカナダの都市です!! (2018年6月10日 2時) (レス) id: d6478e436f (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 橘先生が好きなので、絡みを増やしてください。 (2017年10月1日 9時) (レス) id: ed5c94d402 (このIDを非表示/違反報告)
作楽(プロフ) - ところどころ、優輔くんが三井先生の名前になっていたり、三井先生が緋山先生の名前になっていたりしています。続編からも楽しみにしております。 (2017年9月30日 22時) (レス) id: 2a04f50b79 (このIDを非表示/違反報告)
真奈美 - 更新お疲れ様です!いつも読むとすぐ終わっちゃって続きが気になるくらい、面白いです。大変だと思いますが、更新頑張って下さい! (2017年9月30日 17時) (レス) id: 5749d332a2 (このIDを非表示/違反報告)
真奈美 - 続きがいつも気になります!更新頑張って下さいね!応援しております。 (2017年9月29日 22時) (レス) id: 5749d332a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2017年9月18日 11時