・ LIFE 63 ページ18
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・藍沢 side
頭部外傷の患者の治療を続けるも、出血点が分からず焦る。
そんな時だった。
《横峯:藍沢先生!!!!!!!》
無線機から横峯の泣き叫ぶ声が聞こえてきた。
藍沢「なんだ」
《横峯:A先生が、A先生が!!!!!》
A……?その言葉に思わず手が止まるがそれは一瞬でまた治療を続ける。
藍沢「Aがどうした。答えろ、……横峯!!!!」
中々聞こえない横峯に苛立ちを覚え思わず叫ぶ
《灰谷:藍沢先生、灰谷です。A先生が、その、うまく言えないんですけど、痙攣というか…過呼吸というか、…》
そっと耳を澄ませる。
《……アッ、ぅ、…………ぁ、……ッ!!……ヒュッ……アッ、》
藍沢「A!!!!!!!」
何故だ、さっきは普通だったではないか。何故だ、頭をフル回転させるも答えが見つからず焦る。
冴島「っ、藍沢先生、血圧下がっています」
冴島も親友の身を案じながら目の前の患者をみている。俺がこんなではだめだ……
藍沢「……もしかしたら急な寒さに心臓が対応出来ずうまく機能していないのかもしれない。なるべく温めろ」
《灰谷:わ、分かりました!》
藍沢「それから、右下腿の患者はどうした。」
《横峯:今診てます!!》
その言葉を聞き、白石に連絡をし、灰谷達をサポートするよう言った。白石はAの事を聞くと焦っていたがすぐに立ち直し指示を出し始めた。
藍沢「硬膜下にも血腫はない。原因はなんだ。…───────わかったぞ。」
天啓を得たかのようにひらめいた。
藍沢「脳圧が上がっているのは脳全体が腫れ上がっていたからだ。脳腫脹だ。」
フル回転させて辿り着いた答えからこれまた道を探す。
藍沢「側脳室から脳脊髄液を抜く。」
それに応えるかのように冴島は俺の目を見て言った。
冴島「小児用気管チューブあります。使いますか?」
藍沢「あぁ。8cmに切ってくれ。」
分かりました。という冴島の声を聞きながら頭の中ではAの事が離れなかった。
その途中、麻酔がないから切れない!という横峯の代わりに灰谷が切り、一件落着と思われたがまたAが苦しんだと報告があった。
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みはる(プロフ) - この世界観、なんだか好きです。だいぶ楽しませていただいているんですけど、ちょっと違和感をかんじた感じた部分があって。なんだろうと思ったのです、、、トロントのやつですね! トロントはアメリカじゃなくてカナダの都市です!! (2018年6月10日 2時) (レス) id: d6478e436f (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 橘先生が好きなので、絡みを増やしてください。 (2017年10月1日 9時) (レス) id: ed5c94d402 (このIDを非表示/違反報告)
作楽(プロフ) - ところどころ、優輔くんが三井先生の名前になっていたり、三井先生が緋山先生の名前になっていたりしています。続編からも楽しみにしております。 (2017年9月30日 22時) (レス) id: 2a04f50b79 (このIDを非表示/違反報告)
真奈美 - 更新お疲れ様です!いつも読むとすぐ終わっちゃって続きが気になるくらい、面白いです。大変だと思いますが、更新頑張って下さい! (2017年9月30日 17時) (レス) id: 5749d332a2 (このIDを非表示/違反報告)
真奈美 - 続きがいつも気になります!更新頑張って下さいね!応援しております。 (2017年9月29日 22時) (レス) id: 5749d332a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2017年9月18日 11時