Lifesaving - 感じる鼓動 - 2章

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次の日




今日からはるかが復帰し、やっといつものメンバーが揃い嬉しかった。




朝のカンファレンスが終わり、カンファレンス室を出ようとすると、ドクターヘリ要請が来た。






『はい。翔北です。』

《食品会社の冷凍倉庫内で荷崩れ事故が起こりました。負傷者多数です。ドクターヘリ要請お願いできますか？》

『了解しました。出動します。』





そのコールを聞いて私と雪村さん、灰谷先生と横峯先生はヘリポートへと走り出した。









『冷凍倉庫内って事はもっと厚着してくればよかったかもね。』




見ればみんな薄着だった。私がそう言えばあーと後悔をする横峯先生。




『ま、大丈夫っしょ。なんとかなる。』

《こちら現場です。6人の緑タグは倉庫外に運びました！冷凍倉庫内には負傷者1名いて、動かせない状況なので倉庫内で治療をしてください！》




現場からの無線が入り私はそれに了解ですと返事をし、横峯先生達に指示を飛ばす。




『私と雪村さんは緑タグを見るわ。横峯先生と灰谷先生は冷凍倉庫内に行って動かせない患者をみて。』

灰谷｢は、はい！分かりました……｣




私だけじゃ現場は回せそうにないから……




《藍沢先生、藤川先生はタッチ&ゴーで現場に来て。白石と緋山、それから名取先生はその場に残って運ばれてくる患者を橘先生と治療して。

それから……もし、出来たらでいいんだけど冴島。現場に来れたら藤川先生達と来て。》





そう無線を入れれば全員から息の合った了解が届いた。







現場に着いて片っ端から治療に当たる。






『まずこの患者をすぐに翔北へ運んでください。それからその人は白車で同じく翔北へ』





指示を飛ばすとはいっ！と言いレスキューが患者達を運んでいく。









軽傷だと思われ、奥で横になっていた患者が急変し、その場で挿管することにした。




『瞳孔不同と舌根沈下があるね。挿管したらA-lineとってバイタル確認してよう。』

雪村｢はい！了解です｣








しばらくするとヘリが戻ってきて耕と藤川先生、そして冴島さんが来た。






『まずい、刺激で開眼しなくなってきてる。硬膜外血腫かもしれない。穿頭しよう。』

雪村｢え……でも、……はい｣





多分サポートで入ったことが無いのだろう。躊躇した雪村さんを一瞥して私は穿頭を開始した









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