・ LIFE ４４ ページ47
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私がそう言うと耕は自らの手を腹の中に突っ込み出血箇所を手で抑えた。
でも、その努力も虚しくゴボリと嫌な音を立てて血が溢れ、耕の着ていた私服に注がれた。
それと同時に鳴り響いたのは生きているかを知らせる音が正常とは違う音だった。
───ピコン ピコン
雪村｢血圧、下がってきています！｣
耕と目を合わせる。
そっと、同時に手を引き抜く
『この患者は諦めて、あの女性をヘリで運ぼう。』
藍沢｢出血箇所が多すぎた。……多分頭も打っているから脳出血も出ているはずだ。どう頑張っても────助からない｣
親が二人同時に命が消えたというのに何故こんなにも私は冷静なのだろうか。
白石｢……そう、わかったわ。この男性と車の女性は白車で翔北に運んで死亡確認をする。医者は同乗しない。
2人と雪村さんは、ヘリで翔北へと戻って。私と灰谷先生は電車で翔北まで戻る。｣
そのカッコで電車乗ってもね。なんて苦笑され自分の服を見る。
手と服は真っ赤で着替えあったかなぁなんて思っちゃう。
ヘリに乗り無線機で翔北へと繋ぐ。
『こちら翔北ドクターヘリ。
50代女性、骨盤骨折、大腿骨骨折を起こし現場で固定しました。
血圧、バイタル共に安定しています。』
───了解
『また、その他の男性と女性は翔北にて死亡確認をします。
ヘリには藍沢Aと藍沢、雪村が乗り、白石と灰谷は電車にて翔北に戻ります。』
───了解、です。
聞こえてきた翔北からの藤川先生からの声は動揺していて私は気づかないフリをして無線機を切った。
目の前に座る耕と目が合う。
藍沢｢……大丈夫か？｣
『耕こそ頬は？切れてたよね。翔北戻ったら手当するね』
藍沢｢……大丈夫か？｣
『大丈夫だよ。』
耕は傷の心配をしたわけじゃない。そんなの、子供じゃないんだからわかる。
でも、大丈夫以外になんて言えばいいの？大丈夫じゃない。なんて言ったら耕はどうしてくれるの？
そんなことを考えていると空からは翔北が見えてきた。
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処置室に入ると藤川が骨折骨折と大腿骨骨折の処置をしていた。
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蜜柑(プロフ) - めっちゃ面白かったです。続き楽しみです (2017年9月14日 7時) (
レス) id: c86d4321b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 続きめっちゃ気になります！更新頑張ってください！ (2017年9月11日 22時) (レス) id: 0c3fdd77dd (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - はじめまして。文の描写がお上手なので、（笑）はなくてもいい気がします…。上からですみません。応援しています。頑張ってください！ (2017年9月10日 8時) (レス) id: ec139ca69d (このIDを非表示/違反報告)
マナミ - 続きが気になります(^^)更新頑張ってください！！ (2017年9月9日 22時) (レス) id: 75dde93375 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - この小説をまた読んでみたいので更新頑張ってください！！応援しています！！！ (2017年9月9日 20時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2017年9月9日 16時
