・ LIFE ３９ ページ42
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何日か前に出来た患者さんによっての首から鎖骨への傷。
ゆっくりとガーゼテープを剥がすと傷は消えてなくて多分一生残る跡になると思われた。
『どんだけ強く引き裂いたのよ』
苦笑しながらテープを捨てると私は家を出た。
いつもはかけているロック音楽を今日はかけずに無音で青のスポーツカーを走らせる。
赤の信号で止まった時にふと思い出す。
“お前の居場所はあいつらが教えてくれる。”
はぁ、とため息をつく。
昨日の夜に黒田先生に言われたあの言葉。あいつら、とは耕達の事なんだろう。
そんなことを考えているとあっという間に翔北に着いてしまい、車を停め医局へと向かった。
コツコツと響くヒールの音はやっぱりこの病院には似合わなくって看護師やそれぞれの先生達から視線を集める。
エレベーターの中である人と出会った。
新海｢おはようございます。A先生。｣
『…おはようございます』
いきなりA先生なんて呼んできて誰？それとも前に話したことある人？誰だっけ……でも黒いスクラブを着ているということは
新海｢初めましてですよね。脳外の新海です。｣
『どうも、救命の藍沢です。』
新海｢此処で出会ったのも何かの縁。今度一緒にお食事いかがですか？｣
と言われ、苦笑しながら大丈夫でーすといい目的の階で降りた。
医局へ入ると耕がいた。
『……ねぇ、脳外の新海って人知ってる？』
パソコンを打っていた手を止めてこちらを見た。
藍沢｢朝の挨拶も無しにいきなりなんだ。｣
『あー、ごめん、おはよう』
藍沢｢おはよう。……新海は知っているが。なんだ。｣
今度ご飯食べよって言われた。
と言えば耕は手を止めて体ごとこちらを振り向いた。
藍沢｢行くのか？｣
『いや、行かないけど。行く気ないし。』
藍沢｢ならいい。行くな。｣
『はーい。………………あの、さ。』
ずっと気になっていたことを言う。
『昨日は、ごめん。いきなり叫んだり逃げたり。ごめんね。』
藍沢｢……あぁ。昨日は俺も慌てすぎた。すまない｣
じゃあ、仲直り？と言えば、喧嘩なんてした覚えない。って言われて頭を撫でられた。
その手は大きくて、温かかった。
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蜜柑(プロフ) - めっちゃ面白かったです。続き楽しみです (2017年9月14日 7時) (
レス) id: c86d4321b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 続きめっちゃ気になります！更新頑張ってください！ (2017年9月11日 22時) (レス) id: 0c3fdd77dd (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - はじめまして。文の描写がお上手なので、（笑）はなくてもいい気がします…。上からですみません。応援しています。頑張ってください！ (2017年9月10日 8時) (レス) id: ec139ca69d (このIDを非表示/違反報告)
マナミ - 続きが気になります(^^)更新頑張ってください！！ (2017年9月9日 22時) (レス) id: 75dde93375 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - この小説をまた読んでみたいので更新頑張ってください！！応援しています！！！ (2017年9月9日 20時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2017年9月9日 16時
