・ LIFE ３２ ページ34
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まずい。泣きすぎた。
目が腫れてる。本当に、どうしよう。
コンタクトがズレたって言えばいいか。
本当は嫌だけど、青のコンタクトを外す。
もう、嫌だ。
さっきまで目の中にあったコンタクトを手のひらでぎゅっと押しつぶす。
よし、と意気込んでドアを開ける。
『うわっ？！』
扉の前には緋山と白石がいた。
緋山｢ねぇ、どうしたの？｣
まずい、いつからいたのだろう。どうしよう、真っ白になった頭を必死にフル回転させる。
『いやー、気にしないで！ごめんごめん！
白石｢ねえ、A。なんで泣いてたの？｣
緋山｢うちらがいることに気付かないくらい泣いてるってことはよっぽどの事じゃない？｣
うそ、トイレに入った時からいたの？
『あー、なんかコンタクトがズレてさ！めちゃくちゃ痛くて思わず涙が！』
だから気にしないで！と言って慌ててトイレを出る。
─── 白石 side
緋山先生とトイレに来た。緋山先生はメイクの直しをして、私はただそれを見ているだけだった。
もうそろそろ終わるという頃に緋山先生が口を開いた。
緋山｢なんか、Aがあんなこと言ったの初めてじゃない？若干キレてたよね。｣
うん、それもそうなんだけど…
白石｢ねぇ、ずっと思ってたんだけどさ、Aなんかおかしくない？｣
緋山｢私さ、見ちゃったんだよね。Aの左手首に、｣
“ リ ス カ の 跡 が あ っ た の ”
白石｢え、｣
そう言えば戻ってきてからフェローのときにはしてなかったリストバンドをしてるとは思っていた。
緋山｢しかも、翔西にいたのは4年間だけみたい。7年だと思ってた。｣
あのリストバンドの下には私達が想像するよりも遥かに重い過去が隠されていて、
空白の3年間が今もAを苦しめていたなんて私達は知らなくて──
【 私 達 は い つ の 間 に か 】
【 彼 女 を ズ タ ズ タ に 切 り 裂 い て い た の か も し れ な い 。 】
【 彼 女 の 心 の 傷 は そ う 簡 単 に は 癒 せ な く っ て ──】
話していると泣きそうな顔で私達の横を通って一番奥の個室に入ったA先生。
白石｢A先生！｣
声をかけようとしたけど、中からは声を押し殺し嗚咽を漏らすAの声。
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蜜柑(プロフ) - めっちゃ面白かったです。続き楽しみです (2017年9月14日 7時) (
レス) id: c86d4321b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 続きめっちゃ気になります！更新頑張ってください！ (2017年9月11日 22時) (レス) id: 0c3fdd77dd (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - はじめまして。文の描写がお上手なので、（笑）はなくてもいい気がします…。上からですみません。応援しています。頑張ってください！ (2017年9月10日 8時) (レス) id: ec139ca69d (このIDを非表示/違反報告)
マナミ - 続きが気になります(^^)更新頑張ってください！！ (2017年9月9日 22時) (レス) id: 75dde93375 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - この小説をまた読んでみたいので更新頑張ってください！！応援しています！！！ (2017年9月9日 20時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2017年9月9日 16時
