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『別にいいのに！』
絹江｢……もしかしてAちゃんのご両親も？｣
『はい。私、小学校1年生の時に母親に施設に連れていかれたんです。
“いい子にして待っててね。”って。父親は分かりません。生きてるのかも、死んでいるのかも。名前も顔も。』
絹江｢そう、なの……｣
『だから耕作が私の家族みたいで。喧嘩もするけど、そのぶん仲直りして、耕作といると楽しいんです。ありがとうございます。』
絹江｢あら、耕作。いい彼女持ったじゃない。それに、耕作ねぇ。昔言ってたわよね？家族以外に耕作って呼ばれたくない！って｣
彼女じゃないです！と反論しようとした時そんなことを言われ、びっくりした。
『耕作って、呼ばれたくなかった……？』
藍沢｢いや、別に｣
『んー、じゃあ耕って呼ぶよ！耕作って呼ぶのは家族になってからにするね！』
そう言えばその場はシーンと静まり返った。
ん……？
『あ！いや、その、そうじゃなくて！えっと、え、え、』
1人で混乱していると耕とおばあちゃんは爆笑をした。
藍沢｢うん、耕っていいね。Aだけの特別な呼び方みたい。うん。｣
そう言い耕は顔を赤らめた。
それからお菓子を食べたり話したりとしていたらあっという間に施設の門限となってしまった。
『じゃあ、帰ります。』
絹江｢下まで送るわ。耕作、お皿洗ってて。｣
藍沢｢え、いいよ。俺が送る｣
絹江｢いいから。おばあちゃんAちゃんと2人で話したいから。ね？｣
藍沢｢……わかった。じゃあね、Aまた明日！｣
『うん、じゃあね、耕。また明日』
そう言い、別れ階段を下りるとおばあちゃんが口を開いた。
絹江｢Aちゃん、ありがとうね。耕作があんなに笑ってるの久しぶりに見たわ。
これからもよろしくお願いね。いつでも来てもいいから。寂しくなったら来ていいわよ。
それに、私の事も本当のおばあちゃんみたいに接してね。｣
『あ、ありがとうございます！』
絹江｢じゃあね、Aちゃん。気をつけて｣
これが、私と絹江さんの出会い。
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momonga(●´ω`●)(プロフ) - 更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2018年8月17日 18時) (
レス) id: af7a87634d (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 更新ありがとうございます！続き楽しみにしてます！！ (2017年10月28日 20時) (レス) id: ce7544d8fb (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 続きをまた、読みたいので、更新頑張って！！fight！！ (2017年10月11日 9時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - はじめまして、Lifesavingシリーズの更新いつも楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2017年10月9日 20時) (レス) id: 9d35abaae1 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - Past8名前固定されています！ (2017年10月9日 20時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2017年9月14日 14時
