138話目アリス･シエトルside ページ45
私はあれから、近距離試験の会場で兵達が遠距離試験を終わらせて、次の試験である私たちのところに来るまで誰とも話さずにいた。
この間までなら、ゾムと色んな話をしていたのだがあれを見てから、ゾムとは話していない。否、話したくないのだ。
てか、シアンどこいったんやろ？
そんなことを考えていると
シャ｢なぁ、アリス。シアン知らへん…？さっきから見つからへんねん。｣
とシャオロンさんが聞いてきた……いきなりでびっくりしていたとは言えないｶﾀ((((꒪꒫꒪ ))))ｶﾀ
アリ｢えっと…私も知りませんね…。すみません、力になれなくて…。｣
驚いたように声は震えていなくて安心した。
シャ｢いや、大丈夫やで。ありがとーな。｣
彼氏であるシャオロンさんもシアンのことを見ていないとなると…
どこにいるんだろう…？
私の心配する気持ちは不安へと変わっていった。
10分後……
おかしい…。
シアンが、ここまで遅れるのはありえない。
何かあったのかと思ったが、私がどうこうしたところで何も出来ないことはわかっていたので大人しく頭の中で試験の内容を考えていた。
数秒後……
シアンは
私たちの
それをきっかけにして何かを考えてきていない……？
シアンは何ががあっても、なんでも人に頼らずに自分１人で抱え込むタイプだったよねー…
んー。と悩んでいるとシャオロンさんがどこかへ走っていった……え？走っていった？！
ひと｢ちょっ！？シャオロン！？｣
シャ｢悪いひとらん！！俺シアン探してくる！！｣
コネ｢は？おい！！試験どないすんねん！！｣
シャ｢シアン連れて、ぜってぇ戻ってくる！！｣
私はぽかーんとしながらシャオロンさんの背中を見ていた。
えぇ……試験…どうすんのさ……。
まぁ、シアンが元気になって帰ってきてくれたらそれでええか！
準備もできて、あとは兵達が来るだけ……
ゾム｢アリス……｣
アリ｢……何？｣
本当に最悪だ……なんで話しかけてくるん……
ゾム｢あ、後で少しえぇ？｣
日本語がぐちゃぐちゃになりかけてませんかね？……
アリ｢別にいいよ｣
その後、ゾムは自分の待機場所に戻っていった。
はぁ……ほんとにやだよ……
139話目ネル･サトルside→←138話目シアン・シャルル＆シャオロンside
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