138話目シアン・シャルル＆シャオロンside ページ44
シャオロンside
俺はあの後、近距離試験の会場で兵達が遠距離試験を終わらせて、こっちに来るまで"１人で"ずっと大人しくしていた。
いつもなら、シアンが一緒にいるはずなのに何故かシアンがなかなか来ない。
シャ｢なぁ、アリス。シアン知らへん…？さっきから見つからへんねん。｣
アリ｢えっと…私も知りませんね…。すみません、力になれなくて…。｣
シャ｢いや、大丈夫やで。ありがとーな。｣
最近、シアンと仲がいいアリスもシアンの事を見ていないらしい。
どうしたんや…？
俺はとても心配だった。
〜10分後〜
おかしい…。
流石のシアンでも、ここまで遅れるのはありえない。
もしかして…、
俺らの
戦っていたのは、シアン側とマリア側ではっきりと分かれていた為、幹部の誰が見ても戦っている理由等は簡単に分かる。
もし見ていたなら、これは結構ヤバい状況だ。
シアンはまだ彼奴らを信じてると言っていた。
だが、あんな
何もかもが信じる事ができなくなった今、彼奴は絶対１人で泣いている
シアンは何ががあっても、なんでも人に頼らずに自分１人で抱え込むタイプだ。
俺は、シアンの部屋に向かって走り出した。
ひと｢ちょっ！？シャオロン！？｣
シャ｢悪いひとらん！！俺シアン探してくる！！｣
コネ｢は？おい！！試験どないすんねん！！｣
シャ｢シアン連れて、ぜってぇ戻ってくる！！｣
俺は、そう言い試験会場から出た。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シアンside
シア｢ｸﾞｽｯ…み、んな…なん、でなんよ…｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
僕はずっと泣いていた。
あそこでは我慢していたが、やはり信じてた人に裏切られた事が心にきた。
僕は、改めて実感した。
やはり｢仲間｣というものは、こんな簡単に壊れてしまうものなのか。
でも、僕はみんなから離れることができなかった。
暴言を吐かれても、暴力を振られても、何をされてもみんなと一緒に居たかったから。
でも、もうこんな事になったら無理やわ…。
僕はみんなを信じる事ができなくなってしまった。
シア｢も、う…どないすればええんやｯ…！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
その時、
ﾊﾞｧﾝ!!
思いっきり扉が開く音がした。
そしてそこに居たのは…
、
シャ｢シアン！！！｣
僕の大好きな
138話目アリス･シエトルside→←137話目ルシファー・リリアside
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
