126話目シアン・シャルルside ページ32
僕は思わず、目の前の風景に唖然とした。
何故彼等は戦っているか？誰の為？理由は何か？
それを理解するには、全然時間はかからなかった。
理由なんか簡単だ。これは、僕側の人間とマリアさん側の人間との
どうにかして止めないと！
そう思い、僕はみんなの方に行こうとした。
すると誰かに腕を掴まれた。
シア｢ぁ…｣
僕の腕を掴んだ犯人は、
マリ｢ちょっといいかしら？｣
マリアさんでした。
シア｢ど、うしま、したか？｣
ちょっと言葉が詰まってしまったから、相手にきちんと聞こえたか少し不安になった。
マリ｢あのね、もう貴方が
シア｢ぇ…｣
マリ｢だから、できるだけ早く
こんなの約束とちゃうやん！
そう言おうとしたが、口が思った通りに動かなかった。
やっぱり、僕はこういう時に何にも出来ない…。
気が付くとマリアさんは居なくなっていた。
そして、カイン兄さんの声が聞こえた。
カイ｢あんたらさ、わかってんの？｣
グル｢あ？何がだ？｣
トン｢カイン……？｣
みんなは頭の上に？がつきそうな顔をしていた。
カイ｢お前らが内ゲバしてたせいで、ルシファーさんが怪我しそうになってたんや。｣
ゾム｢幹部ならそれぐらい避けれてもええぐらいや｣
は？ゾム…？お前はレオに鍛えてもらわんかったら、ルシファーより…いや、僕より弱かったのによくそんなこと言えるな。
しかもルシファーは、一昨日来たばっかで、誰とも戦った事ないんやぞ？
シャ｢まだ来たばっかりなのにそれは無いやろ！！｣
カイン兄さんの方を見ると、怒りが頂点に達したのか少し震えていた。
カイ｢いい加減にしろ！！！！！！｣
全員｢ﾋﾞｸｯ｣
カイ｢俺は、試験を受けるためにここに来た。けど、こんな内ゲバに付き合うんなら訓練所に行って兵の勢力をあげた方がマシだ。それに、無駄なけが人を増やしたくない。戦争もいつ起きるか分からない。｣
トン｢そ…やな。今は試験に集中しよう。｣
流石ショッピの兄！ド正論をぶちかましてくるね！←
次の幹部で、カイン兄さん推薦しよっかな…w
それと同時に"幹部辞任"という言葉が頭をよぎった。
理由は２つほどあった。
1つ目は、マリアさんにさっき言われた言葉だ。
2つ目は…
127話目引き続きシアン・シャルルside→←125引き続きカイン･イリヤスside
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