119話目アリス・シエトルside ページ23
それからというもの、みんなのシアンへの当たりが強くなったような気がする。
グルッペンさんも、シアンへの書類の量を多くしてたり、ペ神も、怪我をした時｢来るな。｣とか言うようになったし、他にもいるけど、大先生さんとか、ロボロさんとか、それから……ゾムとかは日に日に暴力暴言が酷くなっている。
だからそれを、トントンさんとか…シアンの味方側が毎回何とかしている。
トントンさんとエーミールさんはシアンの書類を手伝って、暴言はレオさんと兄さんがシアン聞かせないように、他に言わせないようにずっと喋って、暴力はシャオロンさんとショッピさんが助けてくれている。
怪我は、シアン自身でなんとかするか、エミールさんか兄さんが手当てしてくれている。
そうして、あの人たちはシアンを守っている。
ほんとに心強いと思う。私は何も出来ないまま…。でも……変わらなきゃ……！
けど、ゾムを何とかしないと……と思いましてぇー？！
ﾊﾞﾝｯ!
思い切ってゾムの部屋まで来たんです！！私頑張ったんだよ！！
よし。行こう。
ｺﾝｺﾝ
??｢〜〜！！〜〜。｣
？誰？
ゾム｢ええやん！ちょっとぐらい！！｣
え？ゾム？
私は慌ててドアを開けた。
ｶﾞﾁｬ
ゾム｢んあ？って…………アリ…ス…？｣
そこには
ナトレアさんの肩を持っていたゾムが居た。
…そしてすぐわかった。
私は捨てられたんだって。悲しかったけど、仕方ないと思った。
ゾム｢あ、えと、アリス……？これはその…。｣
口ごもるゾムをよそに私は部屋を出た。
ゾムの呼び止める声が聞こえたが気にしない。
ｶﾞﾁｬ…ﾊﾞﾀﾝ
自分の部屋に着きベッドにそのままダイブする。
はぁ。もうやだよ。
そんな時インカムで通知が来た。
今は誰とも話したくないのに…
しかしグルッペンさんからだった。
アリ｢なんでしょうか…｣
グルッペンさんは今は敵である事が頭から離れない…
グル｢今日は、兵たちの実力試験があるから遅れないようにするんだゾ！｣
実力試験…って実力試験！？
アリ｢あ、えっとわかりました。ﾋﾟｯ…忘れてた…｣
はぁ。本当は行きたくないけど…
アリ｢行くか…｣
120話目引き続きアリス・シエトルside→←118話目ルシファー・リリアside
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