118話目ルシファー・リリアside ページ22
それからというもの、シアン先輩は皆さんにいっぱい嫌がらせをされるようになった。
グルッペンさんからの書類。
ロボロさん、大先生、チーノ、オスマンさんからの暴言。
コネシマさん、ゾムさんからの暴力。
しんぺい神さんからの医療放置。
だけどシアン先輩はいつも笑顔だった。
うちら以外の前では…。
シアン先輩は、味方の方々にだけしか笑顔を見せなくなってしまった。
それもこれも全部ナトレアさんのせいだ。
あの人がシアン先輩と皆さんの関係を崩したんだ。
うちはそう思う。
それなら、あの人の悪事をどうしたらあっち側の人に教えれるか必死に考えていた。
けれど絶対そんな事は出来ない。
その考えが最終的に頭の中に辿り着いた。
今のあの人達じゃ、お互いの意見なんか絶対に聞かない、いや聞こうとしない。
んじゃあどうすれば…。
そう考えているあいだに、インカムに通知がきた。
あ！wインカムは昨日貰ったでw
誰からだ？
それはグルッペン総統からだった。
グル｢今日は、兵たちの実力試験があるから遅れないようにするんだゾ！｣
そうか…実力試験か…。
だから今日、ショッピ先輩もコネシマさんもバタバタしていたのか。
うちもそのまま試験に行った。
試験場と部屋は結構離れているので、うちは部屋に居らんくて良かった…ってちょっと思った。
試験場に着くと、ゾムさんやロボロさんがシアン先輩の悪口を言っていた。
その横でナトレアさんはクスクス笑っていた。
許せない…。
そう思っていたら、ゾムさん達と一緒にいた兄貴がとうとうキレた。
シャ｢…！！！…？！！｣
ゾム｢…！…？｣
シャ｢…？…！！｣
ロボ｢…！！｣
シアン先輩の悪口を聞きたくなくて、さっき結構離れていたのでなんて言っていたのか聞こえなかった。
最終的に幹部と総統全員の大バトルになってしまった。
どうしよう…。
うちはそこで立ち止まっていた。
気づいたら、うちはあの内ゲバに巻き込まれそうになっていた。
あっ…！
気づいた時にはもう遅かった。
すぐ目の前には、投げられたナイフがあった。
もう、ダメなんかな。
その時、
??｢危ない！！｣
うちは、誰かに腕を引っ張られた。
119話目アリス・シエトルside→←117話目引き続きレオ・アレンside
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