108話目引き続きアリス・シエトルside ページ12
うつ｢ちょっと黙っとって｣
ペ神｢マリアちゃん、怪我治療しに行くよ｣
と冷たい言葉しか帰ってこなかった。
シアンは泣きそうになっていた。
そこまで言う必要ないんじゃないのかな？とりあえずシアンを助けないと
そう思ったが、体は思ったように動いてくれなかった。
私の代わりにシアンを助けようと前に出た人が居た。
それは…
シア｢ショッピ…シャオさん…、レオ…トン氏…、エミさん…兄さん…｣
コネ｢ショッピくん…仲間を傷付けるような"裏切り者"を庇う気なん？｣
ショ｢当たり前やないですか。こんなぽっと出の新人より、何年も一緒にやってきた同僚を信じるでしょ｣
ロボ｢シャオロン、お前…なんでそいつの方に行くん？騙されとるんか？｣
シャ｢俺は後輩…いや、恋人を信じる。こいつの事なんて大体分かるしな｣
うつ｢師匠…。こっちに来てくださいよ…。そっちはアカンで？｣
レオ｢…俺は幼馴染みを取るわ。お前らがなんでそっち側に行くんか理解不能やわ｣
チノ｢トントン、有能なトントンなら分かるはずやで。マリアさんが真やろ？｣
トン｢いやぁ、わかりませんねぇ？長いこと一緒におる奴の事を信じず、パッと出の新人の方を信じる低脳が考えとるような事なんてな｣
ゾム｢エミさん…。なんでそっち行ってまうん…？｣
エミ｢その現場を見てもいないのに、そうやって決めつける貴方達が嫌ですし、私はずっと一緒に居たシアンを信じますよ｣
グル｢兄さん…｣
にい｢俺も、みんなと同じ理由やでグルッペン。俺もシアンの方が信用してるしな｣
シア｢みんな…｣
シアンは嬉しかったのか、安心したのか泣いてしまった。
トントンさんやエーミールさんはシアンの頭を撫でていた。
そして、シャオロンさんとショッピ君はずっとシアンを守るような形で、シアンの前に立っていた。
レオさんと兄さんは、シアンの幼馴染みとしてずっとシアンが正しいって事をみんなに伝えようと必死で話していた。
私も、シアンを守りたい。
でも…私は弱いから…シャオロンさんみたいにシアンの所へ駆けつけたったりできなかった。
私は、影から見守ることしかできひんのかな…。
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