I’m in love with you. (ページ6)

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かわいこぶりっこ【嶋崎】ページ6

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「え！会長？！お久しぶりです！」

『斗亜くん、久しぶりだね。』

今日は卒業以来、半年ぶりに母校に訪れた。高校時代、生徒会長を務めていた私は、特に関わりの深かった生徒会の後輩に会いに来た。

生徒会室に入り、出迎えてくれたのは私が会長の時に、一年生で書記を務めていた斗亜くん。前から私に懐いてくれていて、かわいがっていた後輩だ。

「わ〜会えてめっちゃ嬉しいです！会長に会えるなんて、今日はええ日やなぁ」

『今日も可愛い…斗亜くんってほんといつでも癒しだよ。あともう私、会長じゃないからね？』

「そうなんですけど…斗亜の中ではやっぱりA先輩が会長なんです！ほんまに、めっちゃ綺麗でかっこよくて1番のあこがれです！」

こんなに可愛すぎて大丈夫なのかと心配になるほど可愛い斗亜くん。私より少し高い頭を撫でると、私に合わせて屈んでくれた。サラサラな髪の毛が気持ちいい。

『斗亜くんの頭、ずっと撫でてたい』

「会長よく言うてましたよね。斗亜も会長に撫でてもらうの好きなんで、ずーっと撫でてください！」

キラキラの笑顔を向けられ、キュンとしていると生徒会室のドアが開く。

「うぃーす、てあれ、なんで会長さんがおんの？」

「えー！A先輩やぁ！」

『こじけん！西村くん！久しぶり〜』

入ってきたのは現生徒会長であるこじけんと、現生徒会の会計をしている西村くん。こじけんは私が会長をしている時に会計で、私が次期生徒会長へ推薦し、今では立派に生徒会長をしている。

『たまたま近くに来たから、ついでに生徒会の様子見とこうかなって思って、皆にも会いたかったし。』

「そうやったんすね！斗亜も会いたかったです！」

『ふふ、ありがとう。どう？西村くんは慣れた？こじけんは斗亜くんに迷惑かけてない？』

「全然慣れへんっすよー！毎日忙しいし！」

「え？俺の事なんやと思ってるん？斗亜にいいとこ見せるためにばっちしやっとりますよ。」

なんて世間話をしていると、こじけんが思いもよらない発言をする。

「しっかし、ひさびさの斗亜のぶりっ子モードもかわええなぁ。」

『え？』

ぶりっ子…？一体何の事をいっているのだろうか？
きょとんとしていると、こじけんがしまったというような顔をして口を噤む。

何の事やらわからない私は、とりあえず斗亜くんの方を向くと、バツの悪そうな顔をしており、私と目が合ったかと思うと、そのまま走って生徒会室を出ていってしまった。