I’m in love with you. (ページ21)

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あっという間に放課後になり、昇降口に道枝くんを見つける。

少し遠くを見て、下駄箱に持たれている姿も絵になり、通りかかる人が皆振り返っている。やばい、今更なんか緊張してきたな…

緊張を落ち着かせようと深呼吸をして、道枝くんの元に駆け寄る。

『道枝くん！お待たせしました！』

「Aさん、いや、大丈夫やで。」

ふわりと微笑む道枝くん。うわぁ…イケメンやなあ…なんて思いつつ靴を履き替え、歩き出す。やっぱり道枝くんの隣にいると注目を浴びてしまい、なんだか落ち着かない。

『ごめんね、道枝くん。巻き込んでもうて…』

「全然ええよ。それより、Aさんこそ大丈夫なん？ストーカーって…」

『うん、つけられてるな〜って感じがするだけやし、直接被害が出た訳やないから、只の私の勘違いかもしれんし！』

「そうなんや…俺にできることがあったら言ってや？」

『ほんま…？ありがとう、道枝くん。』

道枝くんて顔だけやなくて中身もイケメンなんやな…なんて考えていると、あっという間に駅についてしまった。

「Aさんの家ってどっち方面なん？」

『あ、私◯◯駅方面なんだ。道枝くんは？』

「…俺は××駅方面なんよね。」

『逆…だね。ごめん駅までで大丈夫やで？』

「いや！…家まで送るで？何かあったら心配やし…」

『え！！いやええよ！電車代かかるし！悪いよ！』

｢大丈夫。ここで帰ってなんかあった方が俺も嫌やし、恭平にもなんか言われそうやん？｣

『…ほんまにごめん。今度なんか奢るよ。』

道枝くんの優しさに甘え、結局家の前まで送ってもらった。これで勘違いやったらどうしよう、道枝くんに只迷惑かけただけやんか…

それからというもの、毎日、放課後家まで送ってもらい、その間たくさん話すようになり、道枝くんと段々と距離が近づいた。不謹慎だけど私は嬉しくて、放課後が楽しみになるようになった。

だから、そんな私に罰が当たったのかもしれない。

放課後、いつもの様に道枝くんと待ち合わせをしている昇降口へ行くと、私の下駄箱に封筒が入っていた。何となく嫌な予感がして、恐る恐る中を開けてみると…

そこには、私の写った写真が大量に入っていた。

『ひぃっ…！！』

気味が悪くて、思わず大量の写真を手から離し、床に散らばってしまった。その時丁度道枝くんが現れ、

｢ごめんAさん。遅くなっ…え！？なにこれどうしたん！？｣

と、駆け寄って来てくれた。