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「は、な、なに言うてんの？！」
『興味あるんやないの？あの雑誌みたいなコト…』
「そ、それはっ」
そう言いかけてこれでもかと言うほど顔を赤くする大晴。そのピュアな表情にさらにグッときてしまい、
スっと大晴の唇に人差し指で触れ、そのまま首筋をなぞる。その感覚が擽ったいのか、ビクッと反応する大晴が可愛いらしい。
「…ほんまにええの？」
『大晴が嫌やったらええけど…』
「嫌なわけないやろ！！」
即否定する大晴に思わず吹き出してしまう。それを見て彼はむっと頬を膨らませる。
「…ずっと好きやったんやもん、嫌なわけないやん…」
『ふふ、嬉しいわ』
そう言うと、スイッチを押してしまったのかグッと唇を押し当てられる。それに答えるように首に腕を回し、頭を撫でるとわかりやすく反応する大晴。
唇が離れると、少し不機嫌そうな視線を感じた。
「なんでそんな平然としてられるん…」
『え？そんなことないよ』
「嘘や、俺なんて心臓はちきれそうなのに！」
そう言って目を潤ませる大晴にぎゅんっと心臓を掴まれる。
『…ほんまにかわええ』
「ほら！またからか…！？」
彼の腕を引っ張り、形勢逆転しそのまま私が押し倒す。
びっくりした顔の大晴も可愛い。
『あんま煽らんといてよ』
そう言って今度は私から口付ける。薄らと空いた隙間に舌を入れると段々とトロンとした顔になって行く大晴。
唇を離し、耳元に口を寄せる。
『…私やって、ドキドキしてるよ』
「……！あかん、もう俺止まられへん」
『私も』
こうしてまた引き寄せられるように唇が重なり、甘く絡まり合うように溶けていく。
アイスはもう私たちと同じくらいに溶けきっていた。
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作者名：シキ | 作成日時：2023年6月22日 15時
