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すると急に晶哉が私の頭を覆うように抱きつき
「あかん〜！Aちゃんかわいすぎる！こんなかわええかおみせられへん〜！！」
と言うのだ。嬉しいけどどうにかしないと、そんな思いが周囲にも伝わったのか正門くんと小島くんが助け舟をだしてくれる。
「ほら、晶哉。Aちゃん困ってるから」
「晶哉ー、あんましつこいとAちゃんに嫌われてまうでー？」
すると晶哉は私から離れたかと思うと2人の方を向き、
「ていうか…まさかどくんもこじまくんも！Aちゃんのこと、したのなまえでよばんとって！」
「え〜？ええやん、せっかくかわええ名前なんやし」
「そうやけどお〜！おれだけでええの〜！！」
「やって、Aちゃんはどう思う？」
『私はどっちでも…』
「Aちゃんまでえ！？嫌やぁ〜！おれだけがええ！これやからしょうかいしたないねん！」
なんて駄々をこねる晶哉、見兼ねた末澤さんとリチャードさんがどうにか晶哉を宥め、福本くんと小島くんに晶哉を運んでもらって何とか車に乗せた。今度また改めてお礼を言おう。
そして彼をこのまま帰すのも不安なので、とりあえず私の家に連れて帰る。家に着いても尚ソファーに小さく体操座りになり、ぶすっとしている晶哉。
正直可愛いけれどそろそろ彼の機嫌もなだめないと。
『晶哉〜？どうしたらきみの機嫌は直るの？』
ふわりと彼のゆるくパーマがかった髪をなでながら聞く。少し気持ちよさそうに目を細めるも、頬は膨らんだまま。
「…Aちゃんが、いーっぱいあまやかしてくれんとなおらへん…」
ぼそっと呟く彼があまりにも可愛くて少し意地悪したくなる
『例えば？』
「…ちゅー…してく…っん！」
言葉の途中でちゅっとリップ音を鳴らして彼の唇を食む。すると彼のスイッチを押してしまったようで、後頭部を手で押さえられ、徐々に深くなる。アルコールの匂いと熱い口内にこちらが溶けそうになる。
息が苦しくなり、両手で彼の胸を推すもビクともせず、逆にホールドされてしまい、唇が離れる頃にはすっかり彼に蕩けた後だった。
『…っは、まさ、や…』
「…かわい、Aちゃん。でもまだ足りひん。」
そう言ってまた角度を変えて侵入してくる舌。
「なぁ、はやく…おれでいっぱいになって？」
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作者名：シキ | 作成日時：2023年6月22日 15時
