I’m in love with you. (ページ12)

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すると口々にメンバーさんに話しかけられる。

｢初めまして、俺、福本大晴です。名前なんて言うん？｣

『福本くん、みなさんいつも晶哉からお話聞いてます。AAです。』

｢え！知ってくれとるん？うれし〜！Aちゃんかぁ〜。可愛い名前やなぁ。｣

『ありがとうございます。YouTubeも見ているので』

｢え、嬉しいわ〜、それにしても晶哉の彼女がこんな綺麗な子やとはなぁ…確か俺らと同い年やんなぁ？｣

『そんな、恐縮です小島くん。はい、99年です。』

｢そんなら佐野と2歳差か｣

『そうなります…元気な彼には困っちゃいますよね。末澤さん、晶哉がいつもすみません。』

｢しかもめちゃしっかりしてそうやなぁ〜｣

『そんな事ないですよ、リチャードさんの方がしっかりされてます。』

｢はいはい、あんまりAちゃんと仲良くすると晶哉に嫉妬されますよ〜｣

と、正門くんがストップをかけてくれ、やっと彼の側まで行き横に座るが、時すでに遅し…

『晶哉、起きて〜。』

背中をポンポンと軽く叩きながらそう言うが、一向に動かない彼。顔を覗き込もうとすると更に蹲ってしまう。どうやら寝ている訳では無さそう。

『…晶哉、動ける？ほら、一緒に帰ろ？』

先ほどより一層優しく問いかけると、晶哉はゆっくりと顔をあげたかと思うと、がばっと私に抱きつく。ただでさえメンバーの皆さんに見られているのにヒューヒューと冷やかされ、さらに恥ずかしさが増す。

『わ、どうしたの？』

｢…おれのAちゃんやのに…なんでみんなとばっか話すん？｣

『ごめんね、でも晶哉がいつもお世話になってるんだから挨拶しないと』

｢…そうやけど！…嫌やぁ…、Aちゃんかわええから、みんなすきになってまう…｣

お酒のせいか、いつもよりもっと幼い話し方にきゅんとしてしまう。メンバーのみなさんにも"かわええなぁ"とほのぼのした目で見つめられる。

拗ねまくっている晶哉もかわいいのだが、皆さんにも迷惑がかかる為、早く帰らないと…そう思い、晶哉の耳元に口を寄せ、こっそりと伝える。

『そんなことないよ…それに、私が好きなのは晶哉だけだよ。』

そう言うとにこーっと溶けるような笑顔で

「へへ、おれもAちゃんだいすき〜！！」

と、嬉しそうに言うのでこっちが照れてしまう。