意志 ページ10
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｢大吾くん、それ完全に弄ばれてるっすよ。｣
食堂にてハッキリと言われた。その声の主は恭平こと
高橋恭平。俺らより学年は一つ下の後輩。一見チャラついた見た目だが、素直でまっすぐな良い奴だ。
恭平ははっすんと同じダンスサークルで、はっすんに懐いていた事から、テストの時に勉強を教えたりして、俺とも交流を持つようになった。
あれ、俺はっすん繋がりの友達しかおらんやん…
ふと虚しくなってこれ以上考えるのは辞めた。
今日はお互いに時間が合ったので、はっすん、丈くん、恭平と学食にてお昼を共にすることになった。すると話題に上がるのはやっぱりA先輩についてで…
恭平なんてA先輩のファンやからかなり追求され、そのままこの前のキャンディの理由についてみんなに話すと、冒頭の様に恭平にキッパリと言われてしまったという訳だ。
｢流石にそんなん分かっとるよ…｣
自覚していたはずなのだが、こうもド直球に言われると心にくるものがある。
｢ま、まあ！A先輩とそんな話せとる後輩なんておらんし！よかったやん大ちゃん〜！｣
｢そうっすよ！！俺やってA先輩に弄ばれるなら本望やし！大吾くん、贅沢な悩みっすよ！！羨ましいー！｣
｢そもそも名前呼びな時点で結構すごない？俺はやっぱ脈アリやと思うんやけど｣
｢丈くん、あんま期待持たせる事言わんといてや…俺のメンタル死 んでまう…｣
俺の周りってなんでこんなにポジティブな人多いんやろ。まあそこが魅力ではあるんやけど…その前向きな思考が羨ましいわ。
｢大吾は自信無さすぎるねんて。A先輩は確かに手の届かん存在かもしれんけど、同じ人間なんやから。望みゼロではないやろ。｣
｢それは丈くんのゆう通りや！大ちゃんはネガティブ思考すぎんねんな〜！素直にA先輩と話せて嬉しいでええやんか！｣
｢と言うか、大吾くんはA先輩とどうなりたいんすか？｣
恭平に問われた事は、俺がここ最近一番悩んでいる事だ。いや、もちろん付き合いたいなんて烏滸がましいすぎるにも程があるのはわかってるんやけど…
｢正直、自分でもよくわからんのよ…いや、烏滸がましいのは重々承知なんやけど！弄ばれてると思うと…こう、胸が痛むというか…どんどん欲が出てまう、特別になりたいって思ってまう…｣
そう言うと全員口を閉じ、シーンとした空気が流れる。
不安になり周りを伺うと、3人ともじっと俺に注目していた。
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シキ(プロフ) - memeさん» コメントありがとうございます。有難いです、これからも内容に悩みつつですが更新していきますので、これからもこちらの作品を宜しくお願い致します。 (2023年4月8日 3時) (
レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
meme - 投稿楽しみに待っておりました！楽しく拝見させて頂いております。これからも更新頑張ってください！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 256fd9f9cd (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉が頂けて幸せです、マイペース更新で申し訳ないです、これかれも楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年10月18日 0時) (レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 楽しく読ませて貰ってます！更新頑張って下さい😊 (2022年10月13日 21時) (レス) @page25 id: 9dbca4abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シキ | 作成日時：2022年5月29日 5時
