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『そうなんだ。詳しいね？』
「あ、俺、元々この作家さんが好きで…結構前からチェックしてて…」
『やっぱり公開日に見に行くの？』
「いや、迷ってます…一人で映画館とか行く勇気なくて…やけど友達も予定合わなそうで…」
まずはっすんは予定が合わへんし、丈くんは恋愛モノよりコメディとかアクションの方が好きそうやし、恭平に至っては映画は女の子と行くものやと思ってそう…
やから俺は一人でDVDが出るのを待つしかないな、なんて思っていたところだ。
『…じゃあ、一緒に行く？』
「……へ！？」
俺の耳はついにおかしくなってしまったのか…都合のいい内容に勝手に脳内で書き換えられたに違いない。
なんて思っていたが、A先輩は言葉を続け
『この映画、私も興味あって…大吾くんががよければ、だけど…』
「い、行きます！！行かせてください！！！」
『ふふ、大吾くん、ここ図書館だよ。』
勢いよく立ち上がった俺に、A先輩はすらっとした細長い指を、唇の前に当てて"しー"というポーズをする。
その仕草が余りにも綺麗で、可愛くて、ぼーっと見惚れたまま"あ…すみません…"と呟きながら座る。
『ふふ、よかった。詳しい日程は…っと、連絡先交換してもいいかな？』
「は、はい！ぜひ…！」
A先輩が携帯を取り出したので、俺も急いで取り出しメッセージアプリのQRコードを翳す。
数少ない俺の連絡先の中に、"AA"の名前が追加されていた。
『じゃあ、近い内に都合のいい日程は連絡するね。』
「はい、わかりました！ありがとうございます！」
『こちらこそ。またね、大吾くん。』
そう言ってA先輩は微笑み、図書館を去っていった。
……え？これ、夢とかやない、よな…？
そう思い連絡先を開くも、確かに存在するA先輩の名前。夢心地だった事が段々と実感してきて自然と口角が上がってしまう。
俺どんだけ前世で徳積んだんやろ…
とにかく天は俺に味方をしてくれたのだ。…神様仏様、
ありがとうございます。
ニヤニヤとしたまま、暫く嬉しさで悶え続けた俺は、傍から見ていたらかなりヤバい人間だったであろう。
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シキ(プロフ) - memeさん» コメントありがとうございます。有難いです、これからも内容に悩みつつですが更新していきますので、これからもこちらの作品を宜しくお願い致します。 (2023年4月8日 3時) (
レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
meme - 投稿楽しみに待っておりました！楽しく拝見させて頂いております。これからも更新頑張ってください！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 256fd9f9cd (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉が頂けて幸せです、マイペース更新で申し訳ないです、これかれも楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年10月18日 0時) (レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 楽しく読ませて貰ってます！更新頑張って下さい😊 (2022年10月13日 21時) (レス) @page25 id: 9dbca4abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シキ | 作成日時：2022年5月29日 5時
