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そういえば今日、土曜日やったっけ…
曜日感覚も狂ってしまった俺は気づけなかった様だ。焦る俺とは裏腹に、A先輩は
『あ〜、やっぱり大吾くんだ〜』
と、綺麗な顔をにぱっと効果音が着きそうなほどの笑顔にした先輩は、いつものこの世のものとは思えないほどの美しい雰囲気とはかけ離れていた。
どこか幼く、可愛らしい。
「あ、あの」
『んふふ、今日も可愛いねぇ〜』
そう言ってA先輩は唐突に俺の頭を撫でた。
「ちょ！！先輩！？！？」
『あ、』
一気に体温が上がった俺に追い討ちをかけるように、そのままA先輩はガクッとバランスを崩し、俺に寄りかかってきた。思わず支えるが、緊張で上手く力が入らず、後ろに倒れてしまい、2人して座り込んでしまった。
なんやこれ、え？夢？？
あまりにも都合のいい状況に意識が飛びかけた時、ふわりと甘い香りと共にお酒の匂いが鼻を掠める。…そういえば顔も赤くなっとったような…
「…もしかして先輩、酔っ払うてます？」
『…ん、そう、かも…？』
とりあえず入口の目の前では、いくら深夜とはいえ邪魔になってしまう。無理矢理頭を冷静にさせ、移動しようと試みた。
「A先輩、とりあえず立てますか？」
『…ちから、入らない…』
神様は俺をどうしたいん！？この状況は試練なん？！それともご褒美なん？！
頭の中でいろんな感情がぐちゃぐちゃに混ざり合うが、一旦、全てを無にしてA先輩の肩を掴み、とりあえず立たせる。
こんな状態の先輩をほっといて置くことは出来ひんし、せめて部屋まで送るか。幸い、一度部屋にまで入ったこともあるし…
「キツいかもわからへんのですけど、もう少し、頑張ってください」
そう言ってA先輩の腕を回し、腰を支え、マンションのエントランスに入る。
お互いの呼吸がわかる程密着する身体に、もう心臓は爆発寸前だと音を上げていたが、聞こえないふりをした。
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シキ(プロフ) - memeさん» コメントありがとうございます。有難いです、これからも内容に悩みつつですが更新していきますので、これからもこちらの作品を宜しくお願い致します。 (2023年4月8日 3時) (
レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
meme - 投稿楽しみに待っておりました！楽しく拝見させて頂いております。これからも更新頑張ってください！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 256fd9f9cd (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉が頂けて幸せです、マイペース更新で申し訳ないです、これかれも楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年10月18日 0時) (レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 楽しく読ませて貰ってます！更新頑張って下さい😊 (2022年10月13日 21時) (レス) @page25 id: 9dbca4abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シキ | 作成日時：2022年5月29日 5時
