諦め ページ23
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どんなに憂鬱でも朝はやって来る。心は完全に病気やけど、体はどこも悪くないので、大学へ向かう。
けれど授業に身が入る訳もなく、ぼーっと過ごしてしまい、あっという間にお昼の時間になる。
メッセージアプリを確認すると、今日もお昼は学食に集合との事だった。気分は乗らないが、はっすん達は、あんなに協力してくれたのだから、ちゃんと報告せなあかんよな。
一足先に学食に着き、何も食べる気は起きず、そのまま席をとって三人を待っていた。
するとにっこにこのはっすんとニヤニヤとする丈くんが日替わり定食を持って登場したかと思うと、生気を失った俺を見て直ぐに驚いた顔になる。
「え！？大ちゃんどうしたん！？ぜんっぜん元気無いやんけ！なんでそんな干からびとるん！？」
「暗すぎやろ！昨日はA先輩と、それはそれは楽しいデートやったんやないんか！？」
「あー…ちょっといろいろあって…」
そう言って心配してくれる二人に申し訳ない気持ちで一杯になる。
「大吾く〜ん！！デートの話たっぷり聞かせてもら…って暗っ！え、どうしたんすか！？」
と、少し遅れて来た恭平が二人より一層大きいリアクションをしたので、沈んだ気持ちが少し楽になった。
三人揃ったところで、昨日あった出来事を話す。
「ええ！？A先輩って彼氏おったん！？」
「はっすん！声デカいわ！…いや、でもあんな綺麗な人、彼氏くらい、そら、おるやろ…」
「でも！はっきり彼氏やって言われた訳やないですよね！？」
「それは、そうやけど…でも下の名前で呼びあっとって、家に気軽に来る関係なんて、そんなんもう確定やん。」
「でもそう考えると今までの大吾への行動が謎やわ。普通彼氏おったらデートするか？」
確かに…丈くんの言っていることはわかる。だが、A先輩はかなり遊んでいるという噂もあるし。
「もしかして、彼氏と上手くいってないんやないすか…？」
「え、」
恭平の推理に、丈くんとはっすんもそれだ！と言わんばかりに同調する。
「それやったら今までの行動も頷けるし、なんなら大吾の方に気持ち傾いとるまであるよな！！」
「それな！せやったら大ちゃん、そのまま奪ってまえばええねん！」
背中を押してくれるみんなには申し訳ないが、たぶん俺はあの彼氏さんに適う要素はひとつも持っていない。
だがそんなことも言い出せる雰囲気ではなく、とりあえず笑って誤魔化していた。
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シキ(プロフ) - memeさん» コメントありがとうございます。有難いです、これからも内容に悩みつつですが更新していきますので、これからもこちらの作品を宜しくお願い致します。 (2023年4月8日 3時) (
レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
meme - 投稿楽しみに待っておりました！楽しく拝見させて頂いております。これからも更新頑張ってください！ (2023年4月7日 22時) (レス) id: 256fd9f9cd (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉が頂けて幸せです、マイペース更新で申し訳ないです、これかれも楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年10月18日 0時) (レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 楽しく読ませて貰ってます！更新頑張って下さい😊 (2022年10月13日 21時) (レス) @page25 id: 9dbca4abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シキ | 作成日時：2022年5月29日 5時
