ラッキースケベ ページ40
天馬side
…一体何が起きたのか。
オレは怪我をしたAを運ぶため、腕力には多少自信があった為、そのまま抱えた方が早いだろうと思ったのだが
Aの細い腕がオレの首に回され他とき、余りにも密着した体制になった為、思わず硬直した。
所謂お姫様抱っこの状態になったのだ。
何故オレはお姫様抱っこになる事に気づかなかったのか。
しかしいくら悔いてももう遅い。
動悸が煩い中、オレは何とかAを部屋まで
運んだ。途中の会話は正直自分の理性と戦う事に必死であまりおぼえていない。
オレの心臓が限界を迎える前にAの部屋を出なければと思い、俺はそそくさと出ようとすると
「あ、天馬くん!」
と聞こえたかと思うと、手首を突然捕まれ、
俺は体制を崩してベットに倒れた。
状況が呑み込めず、なんだかいい匂いがするな…
とぼんやりと考えていると
「大丈夫?天馬くん__」
と耳元で鈴の音のような声が聞こえた。
ガバッと腕だけで起き上がると、そこにはAの
整った顔が目の前にあった。
つまり今、俺は好きな人を押し倒している状況なのだ。
天馬「!!??な、なん!?」
「ごめんね、俺が急に引っ張っちゃったから…」
正直俺はパニックでAの会話が全然頭に入ってこない。
体は硬直し、顔にどんどん熱が集中していく。
ああクソ、なんでそんなに可愛い顔してるんだ。
こんな事しか考えられないほど俺の意識はAとの距離の近さに引っ張られていた。
Aが何かお礼の様な事を言っているが、正直頭に入って来ない。
フサフサの睫毛に覆われたパッチリとした目…
形が良くほんのりと桃色に色付いた唇…
細くて白い首筋…
こんなに近くでAを見る事があっただろうか
オレは暫くぼーっとAを見つめていると
流石に相槌がないオレを不思議に思ったのかAは
どこか心配そうな目で俺を見ていた。
「あ、あの…天馬くん?流石に俺もこんなに見つめられると緊張する…」
そう言ったAは少しだけ頬を赤く染めていた。
Aの真っ白な肌が首まで少し赤くなった。
なんだこの可愛い生き物は。
そこからオレは動けず、しばらく硬直していると
「天馬くん…おっきくなったね。昔は俺の方が身長だって高かったのに、本当にカッコよくなった。」
とAがオレの目を見つめて言った。
その瞬間オレはキャパオーバーになり、意識を失った。
天馬sideEND
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シキ(プロフ) - らいふらいむさん» コメントありがとうございます。原作と違和感無いかを気にしていたのでそう言って頂きうれしいです。本当にありがとうございます!更新、なるべく早くできるよう心がけます! (2020年5月14日 3時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
らいふらいむ - 原作沿いなんですね!原作全部見てるのに、まるで夢主くんが原作からいたような雰囲気で、スイスイ読めました!違和感なく書けるシキさん尊敬します!すごく面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月10日 1時) (レス) id: 66e224bbaa (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - (名前)さん» ありがとうございます!なるべく早い更新を心がけます! (2020年4月28日 21時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます!更新楽しみにしてます!更新頑張ってください!応援してます! (2020年4月21日 2時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シキ | 作成日時:2019年8月15日 2時