お姫様抱っこ ページ39
天馬｢Aの意見にとやかく言うつもりは無いが、
俺には頼れよ。｣
天馬くんは真剣な目をしてそう言った。
恥ずかしいセリフもサラッと言ってしまう天馬くんに
感心する。
｢うん、わかったよ。ありがとう。｣
俺も笑みを返すと、少し天馬くんはそっぽを向いた。
少しの間があいて俺の方を向いたかと思うと、
俺の座っているソファーの前にしゃがみこみ、
天馬｢…ん、｣
と両手を広げていた。
｢…？、えっと…｣
天馬｢足、痛いんだろ？部屋まで運んでやる。｣
｢…！？え、いいよいいよ！流石に部屋までは歩けるとは思うし…｣
天馬｢立ち上がることすら出来なかっただろ。
遠慮するな。｣
図星をつかれてしまい、俺は天馬くんの言葉に従うしかなかった。
すると天馬くんはいとも容易く俺を抱えあげた
…お姫様抱っこで。
ん…？？？なぜお姫様抱っこなんだ？もう少し他にも
運び方はあったのでは？
なんて考えてはいるが、親切で運んでくれているので
流石に言い出しずらかった。
かなり恥ずかしさはあったが、時間も時間だし誰も見ないだろうと思い、俺は大人しくバランスを保ち
やすくする為、天馬くんの首に手を回した。
天馬｢…っ！｣
一瞬天馬くんの体の動きが止まったと様な気がしたが
気のせいだろう。
｢あ、重くない？重かったら全然すぐ降ろしてくれていいからね｣
天馬｢オレはそんなにヤワじゃない！むしろ軽すぎるくらいだ。Aはもう少し食べた方がいい。｣
｢そ、そうだよね…俺ももう少し筋肉付けないとなぁ｣
自分で聞いたことだが、俺のなよっとしたもやし体型を実感して少し落ち込む。
天馬｢べ、別に無理して鍛える必要もないんじゃないか？｣
天馬くんは慰めてくれたが、今はその優しさが痛いよ…
なんて思っていると、もう俺の部屋の目の前だ。
｢天馬くん、俺はここで…｣
天馬｢ベッドまで運ぶ。｣
｢は、はい。｣
天馬くんの謎の圧に押し切られ、結局ベッドまではこんでもらった。
丁寧にベッドに座らせてもらい、紳士的な天馬くんに感動していると
天馬｢じゃあ、くれぐれも無理しすぎるなよ｣
と言って、少しギクシャクしながらそそくさと出ていこうとする天馬くん。
｢あ、天馬くん！｣
お礼を言わねばと思い、軽く天馬くんのジャケットを咄嗟に掴む。
天馬｢え、うわ！｣
｢わ！｣
突然掴まれたからか、天馬くんはバランスを崩してしまい、必死に支えるも、もやしの俺の力では足りず
そのままベッドに2人で倒れた。
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シキ(プロフ) - らいふらいむさん» コメントありがとうございます。原作と違和感無いかを気にしていたのでそう言って頂きうれしいです。本当にありがとうございます！更新、なるべく早くできるよう心がけます！ (2020年5月14日 3時) (
レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
らいふらいむ - 原作沿いなんですね！原作全部見てるのに、まるで夢主くんが原作からいたような雰囲気で、スイスイ読めました！違和感なく書けるシキさん尊敬します！すごく面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月10日 1時) (レス) id: 66e224bbaa (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - (名前)さん» ありがとうございます！なるべく早い更新を心がけます！ (2020年4月28日 21時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます！更新楽しみにしてます！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年4月21日 2時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シキ | 作成日時：2019年8月15日 2時
