【男主】Go to the TOP【PRODUCE 101 JAPAN】【JO1】 (ページ9)

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景瑚｢え、どうしたの〜？｣

ガチゴチに緊張する俺に優しく話しかけてくれたのは佐藤景瑚くん。うわ、スタイル良い…なんて思いつつ受け答えする。

『あ、見学！させてもらいたくて！！』

景瑚｢ああ、なるほどね！そこの端の方なら大丈夫だと思うよ〜｣

と言って佐藤くんは案内してから練習へ戻って行った。優しい。早速俺は端の方でしゃがみ、Aクラスの人達の練習を見学する。

明日の再評価テストまでに、盗めるところは盗んでおきたい…

やっぱり圧巻のダンス、歌唱力。Aクラスにいる人たちはスキルに加え、それぞれ目がいく魅力があるんだと思い知った。

一通り練習が終わり、各自休憩に入る時、

川尻「どうやった？なんか参考になった？」

と言いながら蓮くんは俺の隣に来てくれて座った。

『蓮くん！おつかれ。…うん、ほんまにみんなすごいなぁって思ったけど、やっぱ蓮くんすごいね、かっこいい。』

素直な感想を述べると、蓮くんはすごく嬉しそうに笑って俺の頭を撫でてくれる。

川尻「ふふ、ありがとう。Aの真っ直ぐな言葉はやっぱ照れるね。」

『ほんまのことやから！やっぱ一つ一つの仕草が丁寧で綺麗やし、存在感がすごくて…離れてる間にまた蓮くんに先に行かれた気がして…正直、ちょっと焦ってる…』

また蓮くんの隣で踊りたいのに…今日の練習を見て、かなり差があることを思い知ってしまった。

すると蓮くんが"よしっ！"と言って急に立ち上がり

川尻「じゃあ、ちょっと一緒にやろっか。」

なんて言ってくれた。

『へ！？いやいや！もう今日しか練習できひんのに！申し訳無いって！』

川尻「大丈夫、教えることで復習にもなるし！」

『いや、でも！！』

川尻「Aは俺と練習したくないん？」

そう言って蓮くんは少し悲しそうに眉を下げる。うっ、俺この表情の蓮くんにいちばん弱いんよ…

『うぅ…蓮くんがええなら…』

川尻「うん、じゃあ行こっか。」

そう言って蓮くんと一緒に違う練習室に移ることに。