【男主】Go to the TOP【PRODUCE 101 JAPAN】【JO1】 (ページ28)

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練習初日ページ28

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翌日、早速練習も開始という事で、気合十分で練習室に向かう。

早速東郷くんが振りを考えてきてくれて、振り入れが進み、それをK‐POPの魅せ方をよく知っているヒチョン君が修正してくれるという、なかなか順調なスタートを切った。

東郷くんの振り付けは重心から何から次に出やすくて、スっと体に入ってくるので、かなりやりやすい。まめと俺の振り入れのペースがほぼ同じ事もあり、お互いに確認しながら進めた。

練習初日から、かなりいい出来では？
しかしふと、拓実を見るとなんだか表情が曇っていた。

『拓実、大丈夫？』

休憩中に声をかけてみると、拓実はハッとしたように顔を上げる。

川西「正直、ちょっとヤバいかも…」

へらっと笑いながら言う拓実の瞳は、確実に不安に揺れていた。無理もない。このチームで唯一ダンス未経験なのだから。

『振り、一緒に確認しよ。』

川西「…え」

『俺もちょっと曖昧なとこあるし！一緒に確認した方がわかりやすいやろ？』

川西「あ、ありがとう。」

そして拓実と振り確認をし、ヒチョンくんも加わってくれ、一緒に確認をし、なんとかチームで合わせる事が出来た。正直、練習初日でここまで創れるとは思っておらず、間違いなく1位を狙えると確信した。

そしてチーム全体での練習が終わった後、なんとなく不安で1人練習室で自主練も続けた。

1人になるとより自分の世界に入り、没頭していると、コンコンとドアをノックする音が聞こえる。パッと振り返りドアを見ると、そこにはユンドンくんが立っていた。

『わ！ユンドンくん！』

ユンドン「A、まだ練習してたですか？」

そう言いながらユンドンくんは練習室に入ってきて、俺の前に立った。間近でみるユンドンくんはやっぱり綺麗で、少し緊張する。

『うん、なんか不安やって…ユンドンくんも？』

ユンドン「もう終わりにしました。だからまだ明かりがある練習室があったから、気になったです。」

『あ〜、もうちょっと確認しよかなとは思ってんけど…』

そう言うとユンドンくんは少し眉を下げて

ユンドン「初日から飛ばしすぎ、良くないですよ？」

と言って俺の頭を撫でた。

ユンドン「AはAクラスの時から、努力する人って知ってるから、心配なります。」

『ユンドンくん…うん、そうやな、まだ時間はあるもんな』

ユンドン「はい、明日またがんばりましょう」

ユンドンくんの優しさが心に染み、一緒にそれぞれの部屋へと戻った。