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その後照れた顔を隠すように蓮くんと別れ、自分たちの部屋の前まで来た。
ちょうどまめと拓実も同じタイミングで部屋の前に居たため、3人揃って部屋に入る。
『うわーこんな感じなんや！』
川西｢思ったより広いな｣
俺たちの部屋は和室で、布団を敷く形になっており、2人分の布団を並べて敷けば、3人でもなんとか寝られそうなスペースがあった。
豆原｢これなら、3人でもなんとかなりそうですね！｣
『なんかザ、合宿って感じでわくわくしてきた！』
まめと2人でテンションがあがっていると、何故か拓実が布団を見たまま固まっていた。
『拓実、どうかしたん？』
川西｢え！？あ、いや…布団2つしかなかったんやなと思って…｣
『あ〜、まあ2人部屋やしな。でも俺らまあ、そんなガタイいい方やないし、みんなで一緒にくっついて寝れば充分やと思うで？』
と、俺が言うと拓実は｢い、一緒に！？｣なんて言いながら顔をぼんっと赤くした。まって、もしかして拓実ってそういうの無理なタイプ！？それでめっちゃ怒ってたり…？
『え、い、嫌やった…？』
もし苦手やったら申し訳ないなという感情から拓実の顔色を伺うように覗く。バチッと目が合うと更に顔を赤くして
川西｢い、嫌なわけないやろ！？｣
と全力で否定してくれたのでとりあえず安心した。
『ふふ、これから1週間くらいずーっと一緒やな。よろしくなぁ』
そう言って2人に向かい微笑むと、拓実は何故か勢いよくズッコケ、まめは手で額を抑え｢はぁ〜…｣と深いため息をついていた。
え、俺寒い事言ったかな？
豆原｢Aくん、いい加減可愛さ抑えてください。人を誑し込みすぎです。俺もだけど拓実くんが瀕死です。｣
『たら…？へ？まめ何言うてんの？』
豆原｢自覚が無いのが1番怖いんですよ！！｣
俺の不安はどこえやら、なんだかまめによくわからない説教をされた。とりあえず理解が追いつかなかったため、ぷんすか怒るまめかわええな、なんて思いながらその説教を右から左へ受け流した。
『あ、せや。今回お風呂部屋についとるし、まとめて一緒入る？』
豆原｢え、俺の話聞いてた？｣
『さすがに3人は狭いかな？』
豆原｢そういう問題じゃないっすよマジで！！｣
『あ、まめシャワーだけで済ますタイプ？湯船つからんと疲れ取れへんよ。』
豆原｢…先が思いやられるっすわ。｣
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作者名：シキ | 作成日時：2024年1月6日 18時
