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いよいよ、憧れのプデュのステージに上り、撮影が始まった。
1度見学に来させてもらった時は正直ウルっときたのは内緒だ。

101人での撮影ともなると、かなりの時間を要する為、疲労も溜まるが、それよりもステージで踊れる喜びでそれどころじゃなかった。

すべての撮影が終わり、ぶわっと紙吹雪が舞った瞬間。思わず涙が零れた。まだ始まりに過ぎないが、夢への大きな一歩を踏み出せたからだ。

ステージを降りて、蓮くんに勢いよくダイブする。もう俺が来るって分かっていたのか、優しく抱きとめてくれる蓮くん。




『蓮くーん!!お疲れ様!!』

川尻「お疲れ様、最高やったね。」

『ほんまに楽しかったし最高の景色やったね!』

川尻「Aと一緒に踊れてよかった。…これからやけんね。」

『…うん、頑張ろうね。』



まだ始まりに過ぎないのだと、先を見据えている蓮くんにはやっぱり適わないし、流石だと思った。より一層、蓮くんへの尊敬の気持ちが募り、抱きしめる腕を強めた。

そしてその後、祥生とも出会い抱きしめあった。



『祥生、よくがんばったなぁ』

大平「蓮くんとAくんがおらんかったら、俺、ここに立ててへんと思う。」

『ふふ、そんなん祥生が頑張ったからやん!日本でも頑張ろうな。』

大平「うん、ありがとう。」



韓国合宿中かなり泣いていた祥生を見てきたからこそ、ここまで頑張った祥生に成長を感じ、わしゃわしゃと頭を撫でた。

最初は「ちょ、Aくんやめてや〜」なんて言っていたが、口角が上がっているのが隠せて居なかったので、そのまま撫で続けた。

そんなかわいい祥生と別れたあと、元Bクラスで同じだった碧海を見かけた。碧海はFクラスに下がってしまい、同じステージで踊ることは出来なかったが、それでも腐らずここまで来たのだ。

その姿を見つけ、思わず声をかける。




『碧海!お疲れ。』

金城「え?あ、Aくん…」

『ここまでよう頑張ったなぁ。…これから、やから。』

金城「っ、ありがとう。」



そう言って涙を流す碧海を優しく抱きしめる。クラスはどうであれ、頑張った人が報われると信じて。

こうして、最初で最後の101人でのステージが終わった。

韓国合宿は、2週間ほどしか無かったと言うのに、かなり濃い時間を過ごした。それぞれの思いを胸に、俺たちは日本に帰国した。

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作者名:シキ | 作成日時:2024年1月6日 18時

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