レベル分け評価 ページ3
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パフォーマンスはすぐに順番が回ってきた。
うわ、ほぼ全員に見て貰えるってことやん…緊張するけどワクワクはする。
_______大丈夫、できる、変わる。
深呼吸をしてステージに上がる。
川尻｢僕たちが！｣
川尻・大平・山田『｢｢｢1・2・3 UN Backersです。よろしくお願いします。｣｣｣』
課題曲の中で俺たちが選んだのはGOT7の MY SWAGGER。
蓮くんを中心に振りを考え、何度も練習してきた。その成果を見せるだけだ。
俺のダンサー時代からの強みの表情管理を生かし、全力でパフォーマンスをした。
ミスは無いはず。
パフォーマンスが終わり、トレーナーの皆様が俺たちの評価を考えている。
WARNER｢まずはA、川尻 蓮。｣
川尻｢！ありがとうございます。｣
蓮くん！！さすがや！！このまま蓮くんと、みんなと一緒に…
WARNER｢____続いてB、AA。｣
『っ、ありがとうございます。』
あ…まだ、足りひんかったんや…
後に祥生がC、聡くんがD評価をもらっていた。
A-NON｢AAくん？凄く表情も、ダンスも良かったんだけど、なんだか…何かになりきっているように感じちゃったんだよね。｣
『っ！、はい…』
A-NON｢やっぱりここでは自分を曝け出して欲しかったなと思いましたね。｣
図星だった。どこかパフォーマンスする時はこんな風に踊れたらいいなというイメージをして、なりたい自分になりきっている感覚だった。
バックステージへ入ると、祥生も聡くんも涙を抑えきれていなかった。2人よりはいい評価を貰った俺が、ここで悔しがるのは違うかなと思い、ぐっと涙を堪える。
『大丈夫、こっから絶対上がれるから。みんなでA行こ。』
川尻｢うん、上で待ってる。｣
そしてすぐにインタビューの部屋へ移る、という時に蓮くんに呼び止められた。
川尻｢A…大丈夫？無理してない？｣
『…あ、蓮…く、ん』
優しい声でそう言われ、ダムが決壊したかのようにボロボロと涙が溢れた。するとそっと蓮くんが抱きしめてくれ、背中を撫でてくれた。
本当は、あんなに教えてくれて、支えてくれた蓮くんと一緒の評価にいきたくて堪らなかった。悔しかった。
『ごめ、ん蓮くん…！っあと、一歩やったのに、一緒にA行けへんくて…』
川尻｢謝らんで？Aなら絶対Aに来てくれるって信じとるよ。｣
『うん…！！絶対いくからまっとって…！！』
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作者名：シキ | 作成日時：2024年1月6日 18時
