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『あ、ありがとう蓮くん。』
と、少し恥ずかしくなって俯きながら言う。少し顔が熱いのできっと顔赤いんやろうなと思うと余計に恥ずい。
すると一瞬シーンとするテーブル。何事かと思い顔を上げると
何故かこちらを見るみんなと満足そうにニコニコしている蓮くんという、謎構図が生まれていた。
川尻「よし、治った。今度からは部屋出る前に気をつけなね？」
『うん、気ぃつける。でももし治ってなかったらまた教えてな？』
川尻「もちろん。」
なんて会話をするものの、なんだか空気が重い気がした。そんな中、バタバタと林くんが「やべー！寝坊するとこだったわ！！」なんて言いながらテーブルにつき、空気が緩和した。
その後みんなで他愛の無い話をしながら朝食を食べ終え、レッスン室へと移動した。
そしてその移動中、ひさびさに元Bクラスで一緒だったソルくん、純喜くん、本田くんに遭遇した。
宮里「おー！Aじゃん！なんか久々な気するな！」
『ソルくん！純喜くんと本田くんも！え〜嬉しいわ！』
河野「この前までずっと一緒にレッスン受けとったもんなぁ」
『濃かったよな。そらぁ2、3日離れただけで久々な気ぃするわ』
確実にあの3日間は濃い時間だったなぁと思いつつ、なんだか懐かしい面子に心が踊る。
本田「どうよ、Aクラスは」
『いや、もうついて行くのに必死すぎて。もう毎日頭フル回転してるわ！』
宮里「うわぁーやっぱそうか〜！くそ〜俺も行きたかった〜！！」
河野「そういえば人見知りなAも、Aクラスに馴染めとるらしいやん？」
『なんとかって感じやけどね、まあ同室の蓮くんとまめも居るし！』
すると本田くんがあ、と思い出したように
本田「つか、聞いたけどAがAクラスをはべらせてるってマジ？」
なんて事を言い出すので思わず吹き出した。
『は、な、なん？なんそれ！？語弊にも程があるんやけど！？』
河野「なんかそれ俺も聞いたわ。みんなAに話しかけたいけどAクラスに囲まれとって話しかけずらいみたいな？」
『そんな事は…』
ない、と言いたいところだが、確かにここ数日はAクラスの面々が常に横にいた気がする。
宮里「確かに、俺も食堂でAに話しかけようとした時、Aクラスの人たちの圧がなんか、すごかったもん。」
『え〜そんな…話しかけてよ〜！寂しいやんか…』
と言うと3人が声を揃えて「「「そういうとこだわ」」」と言われたが何の事か分からなかった。
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作者名：シキ | 作成日時：2024年1月6日 18時
