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そう思った時には既に遅かった。
『きょうへい〜、この、かしす?のやつ、もういっぱい〜!』
呂律の回っていないAくん、これは完全に出来上がってしまっている。
高橋「Aくん、酔い回っとるやろ。」
『え〜、まだ、のみたらん〜…』
高橋「嘘つけ、もう辞めとき?辛くなるのAくんやで」
そう言うと、如何にも不満です!と言うようにほっぺをぷくっと膨らますAくん。え、待って何その顔可愛すぎやん?
しかし二日酔いはかなりキツイと聞くし、Aくんの為にもストップをかけなければ。そう思いAくんのグラスを取り上げる。
『あ〜!なんで?まだ、はいっとるよ?』
高橋「これ以上はホンマにアカンって。」
Aくんに届かないように高い位置にグラスを上げる俺に、Aくんはグラスを取り返そうとして必死に手を伸ばしている。上目遣いえぐい、かわいい。
高橋「ほら、こっちやなくて水飲んだ方がええよ?」
お酒の後は二日酔いを避ける為に水を飲んだ方がいいと大橋くん辺りが言っていた気がするので、とりあえずAくんに水の入ったグラスを渡す。
素直に受け取り両手でグラスを持って水を飲んでいるAくんは、あざといなんてもんや無いレベルで可愛い。
あれ、なんか俺、可愛いとしか考えてなくない?俺も酒でやられてんのか?
高橋「ほら、明日もあるし、そろそろ出よ?」
そう言って立ち上がるも、一向に立ち上がらないAくん。
『…あかん、たてへん。』
高橋「え」
『きょうへい〜…運んで?』
甘い声で俺の名前を呼び、上目遣いで両手を広げている。
こんなん、反則やん…
結局、支払いを済ませ、Aくんをおぶって外に出た。
1人で帰らせるのも不安なので、タクシーで俺の家へ向かう。
そのタクシーの中でもギュッと絡みついて離れないAくんに、キュンとしていたのは内緒で。
翌朝、Aくんは完全に記憶を無くしており、
俺に迷惑をかけたと全力で謝罪をしてくれたが、かわいいAくんが見れたので寧ろラッキーやな、なんて思っていた。
しかし、これからお酒を飲む場ではAくんの近くに座り、制御しようと密かに決意した。
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シキ(プロフ) - パンダさん» コメントありがとうございます。わ〜うれしいです!二宮信者のお話ぜひ書かせてください!遅くなってしまうかもですが気長に待って頂けたら幸いです。 (2022年9月5日 23時) (レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
パンダ - このお話めちゃくちゃ好きです..!ニノとの絡みほしいです! (2022年9月4日 17時) (レス) @page50 id: b8f7239a75 (このIDを非表示/違反報告)
kazunoko(プロフ) - シキさん» ご返事ありがとうございます!作者様のペースで大丈夫です!続編楽しみしてます! (2022年9月3日 21時) (レス) id: 38c9d09af9 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - みのりさん» コメントありがとうございます!嬉しいです…!わわ!関ジュはもう絶対絡ませようと思っていたので、Aぇさんぜひ書かせてください!マイペース更新故、気長に待って頂けたら嬉しいです。 (2022年9月3日 17時) (レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - kazunokoさん» コメントありがとうございます!わ〜スノストさんぜひ絡ませたいグループでしたのでぜひ!書かせて頂きたいです!遅くなってしまうかもしれないのですが、気長に待っていただけると幸いです。 (2022年9月3日 17時) (レス) id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シキ | 作成日時:2022年4月23日 11時