ちょっと勘違いしてませんか？

せ ページ7

「で、できました…」


先に戻って来たのは斎藤だった


連れ添っている部員は少し険しい顔をしている


「じゃあ俺とまっつんとマッキーが代表で飲もうか」


及川の言葉で、呼ばれた2人はスクイズボトルを受け取った


3人で同時に口に入れる



すると3人はいつもと違う味に表情を変えた


「なんか、濃くない？」

「ちょっと粉が多いな」

「あとダマがある」


疑惑の目が斎藤に向いた時、黒木が体育館に戻って来た



「持ってきました。とりあえず飲んでみてください」


また3人は一斉に飲み出す


するといつもの味が流れていって、3人の表情は柔らかくなった


「うん、いつもの味だね」


「じゃあ最後に決定的なものをお見せして、あとお聞かせします」


黒木はまた白いスマートフォンを取り出し、何枚かある画像を見せた



その画像ではいつもドリンクを作っている水道で仕事をしている黒木とスマートフォンを使用して座っている斎藤だった


画像を見た斎藤の顔はまた青くなる


その画像は何枚もあり、日付けもそれぞれ違った


そしてドリンクを無理矢理奪っているような画像も含まれている



『先輩はやくしてくれません？部員のとこ行けないじゃないですかー』

『ちょっとは手伝ってもらえないかな』

『は？みいながそんなことするわけないじゃんない頭で考えろよブース』



スマートフォンの録音機能で録音された内容よってに事実は明らかにされた


今まで見せてきた可愛らしい性格も、本性を暴かれてしまった




「あんたさえいなけりゃこんなことなかったのに！ブスがいきがってマネージャーなんかやってんなよクソが！私の城になるはずだったのにぶっ壊しやがってこの悪女！！」


突然黒木に向かって叫び出す斎藤に部員たちは呆然とするしかなかった


次々飛び出る醜い言葉に、本当に彼女は今まで過ごした仲間だったのかと愕然としている







「言いたい事はそれだけですか？」









「あなた、ちょっと勘違いしてませんか？」

ん→←ま

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