似た者同士 ページ9
☆☆
side YX
「 明日のご飯何にする？ 」
YX 「 うーん、オムライスかな 」
「 うふふ、私もその気分だった 」
よく似た者同士だねって言われる僕たち。
当たり前じゃないか。似た者同士だからこそ、6年間喧嘩１つせずに仲良くやってきたんだ。
YX「 A、お出かけしようか 」
「 そうだね。スーパーにも行かなきゃ。 」
YX 「 じゃあ20分後にリビングに集合ね〜 」
僕は男だから、もちろん準備に20分もかからない。
この時間は優柔不断で、僕のために可愛くしてくれる彼女のための時間。
「 準備できたよ〜 … あ！ 」
YX 「 あはは、また被ったね。A、僕の部屋に監視カメラでもつけてるの？ 」
「 それはこっちのセリフよ〜 ！ イシニこそ、私を監視してるんじゃないの？ 」
YX 「 うーん、そうかも？ 」
「 ちょっと〜 」
今日の僕たちの格好は黒スキニーにチェックのシャツ。シャツこそは色違いだけど、それでも形は一緒だし、またまた相談してもいないのに被ってしまった。
YX 「 僕たちラブラブ〜 靴も揃えなきゃね？」
「 もちろん！あのスニーカーね？」
「「 いってきまーす 」」
この靴も、Aに似合うと思って買って帰ったら、偶然同じ日にAも全く味デザインの僕の靴を買ってくれたもの。もしかしたら前世も一緒に生きていたんじゃないかってくらいのシンクロ率の僕ら。今日で同棲3年目を迎える。
「 寒くなってきたね。すっかり秋だ。」
YX「 お腹出して寝ないでね。毎年風邪引くんだから。」
「 … 裸で寝ちゃうのはイシニのせいでしょ？私悪くないもん 」
YX 「 えー？ でも僕は風邪引かないよ？」
「 もー、ひどい。いじめないでよ！」
YX「 うふふ、ごめんって」
繋いだ手を解こうとするからもっと力を込めて握ってやった。
… 照れてるじゃん。かわいい
「 そうそう、ジュンミョナがね、ご飯食べたいって」
ジュンミョナは僕らの共通の友人で、僕たちを引き合わせた張本人、キューピットだ。
YX「 ジュンミョナが？珍しいね。頭でも打ったのかな？」
「 さあ？何か頼み事でもあるのかな 」
YX「 お金貸してください、とか？ 」
「 何言ってんの、ジュンミョナは余るほどお金持ってるんだよ？ それやるの、どちらかというと私たちじゃない？ 」
YX「 そっか。じゃあ、結婚させてください？ 」
「なんで私たちの許可がいるのよ 」
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作者名：セナ | 作成日時：2018年9月19日 22時
