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CY 「 Aちゃん、もう帰るね。 またね 」
「 ごめんね、送ってあげられなくて… タクシー呼んでるから。 」
CY「 一緒に作業できて嬉しかった。ありがとう。」
「 こちらこそ。来てくれてありがとう。 」
CY『 おいで、Aちゃん 』
彼が深く被っている黒いキャップは何年か前に誕生日にあげたもの。
していたマスクをずらして腕を広げた彼の胸に飛び込んだ。
厚い胸板に顔を埋めると、香水でも柔軟剤の匂いでもない、彼の匂いをめいいっぱい吸い込む。
次はいつ会えるか、わからないから。
CY 「 行ってきますのチューして 」
バイバイ、やさようなら ではなくて行ってきますと言ってくれる彼に胸が熱くなる。
「 はいはい、チュー 」
口にして欲しいんだろうけど、なんだか恥ずかしくてほっぺに唇を付けた。
CY「 ここじゃないって〜 」
すぐさま彼の大きな手に頬っぺたを包まれて唇同士が合わさった。
ただ口をつけているだけなのに、どうしてこんなに幸せが溢れてくるんだろう。
CY「 はー、帰りたくないな 」
「 ダメだよ。みんな待ってるでしょ？ 」
CY「 んー 」
そのまま私を抱きしめると、今度は子供のように駄々をこねながら左右にゆらゆら揺れている。
「 … 時間だよ。 チャニョラのことちゃんと送り出すって、ジュンミョンさんと約束してるから、行かなきゃ」
CY「 じゃあ一緒に帰る？ 」
「 … それは無理って言ってるでしょ。 仕事もないし。 」
私が渡韓することを提案するのはタブーだ。異国の地で、しかも国中の人に顔を知られているような彼と平和にやっていけるわけがない。
CY 『 困らせるつもりはなかったんだ… ごめん 』
『 来月には絶対遊びに行くから。… その時は忙しいのかもしれないけど。』
CY『 うん、待ってるよ。 セフナも、ベクも会いたがってる。 』
「 本当に？ 」
CY 「 ホントウ！ また会う日まで、頑張ろうね。 毎日電話しよう！ あと、また曲つくろう！」
「 ふふ、そうだね。 私もニョルくんに負けないくらいいい曲が作れるように修行しなきゃ 」
CY「 はは、シュギョウがんばってください。 」
「 ありがとう。………行ってらっしゃい、ニョルくん 」
CY 「 行ってきます。Aちゃん 」
最後にとびきりの笑顔を見せて彼はあるべき場所は帰って行った。
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real__pcy 소중한 노래 #soundcloud
「 これ、 私が作ったやつじゃんか… 」
fin
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作者名：セナ | 作成日時：2018年9月19日 22時
