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SE 「 ヌナ … Aヌナは、朝は起きられないんです。 」
YX「 知ってるよ 」
SE「 朝食はコーヒーとパン以外は、食べません。」
YX「 うん。 」
SE「 夜だって… 髪の毛を自分で乾かしません。自分が選んであのベッド買ったくせに、1人じゃ寝られません。寂しがり屋だから。」
まあ… あのベッドは僕がほぼ無理やり買わせたんだけどね
SE 「 自分が無理してても気付かないことが多いんです。だから… だから、 ヌナのこと、ちゃんと見てあげてください。よろしくお願いします。」
そう言って僕の前から去ろうとした彼氏くんの腕を掴んだ。
… おお、細いだけだと思ってたら筋肉ついてるのね
YX 「 僕のこと、聞いたことない？ 」
SE 「 … あります 。 付き合ってるんでしょう？ … 昨日も、一緒にいた… 」
YX 「 僕ねぇ、女の子にはトキメかないの。 」
SE 「 …… ん、 ？ 」
YX 「 トラウマがあって、苦手なんだ。女の人が。Aは別だよ？ 家族だから、ハグもできるし、一緒にお風呂も入れるし、同じ布団で眠ることができる。 」
SE 「 お風呂… 入ったんですか？ 」
YX 「 …？ うん。 半年に一回くらいは一緒に入ってるかなぁ？ 最近は君がいたから一緒に入ることはなかったけど 。 」
SE 「 ひ、酷いです！ 僕、何回も誘ったのに！」
YX 「 恥ずかしがり屋さんだからねぇ 」
SE 「 ヌナ、1人で寝れるようになるのかなぁ… ハッ、もしかして、もう違う男がいたりして！ … どうしよう… 」
YX 「 仕事決まったの？ 」
SE 「 そんな簡単に決まらないですよ… 幾らヌナと同じ大学出てても、やっぱりニートだったから… 」
YX 「 ふぅーん、 ちょっとその場で回ってみて」
SE 「 はぁ、 こうですか？ 」
YX 「 うん、合格。 」
SE 「 何に？ 」
YX 「 今度友達のブランドのファッションショーをするんだ。 そいつ、ケチだから高いモデルは使いたくないんだって。君ならどんな服でも着こなせそうだし、話聞くだけでもどう？ 」
SE 「 モデルってことですか？ 」
YX 「 そうそう。 明日、この場所に行ってくれればいいから。 じゃあね〜 おやすみ〜 僕はこれから赤ちゃんを寝かしつけなきゃいけないんだぁ 」
SE 「 赤ちゃん？ 」
YX 「 Aだよ〜 はいはい、おやすみ〜 」
口をパクパクさせて何か言いたそうだったから走って逃げちゃった。
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作者名：セナ | 作成日時：2018年9月19日 22時
