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「 今日はなんの歌ってくれるの？ 」
なんだかんだいって歌手の夢を捨てきれなかったべくちゃんは、たまに知り合いのバーでお客さんの前で歌ったりしているらしい。もちろん、自分の洋服の宣伝も忘れずに。
BH 「 んー、じゃあ今日はCBXって人たちののCryを歌おうかな 」
「 聞いたことないかも。悲しい歌？ 」
BH 「 うーん、日本語だから実はよくワカンナイ」
毎日寝る前にベッドの中でべくちゃんは色んな歌を歌ってくれる。それはべくちゃんのお友達がいるというkpopのアイドルの歌ばかりなんだけど、毎回どんな歌詞なのかも教えてくれて、何故か悲しいラブソングばかり。たまにちょっと大人っぽい歌を歌った後はAちゃんのことが食べたくなったとかなんとかいってがっついてくるのがちょっと嫌なんだけど。
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いつもは歌詞の意味がわからないから途中で寝ちゃうんだけど、今日は違った。歌詞が日本語だったから最後まで聴いた。初めてかも。ごめんねベクちゃん。
とても素敵で綺麗な歌だったけど、悲しい歌だった。
まるで片想いのような歌詞で、ベクちゃんに会うことができなかった期間を思い出してしまう。
BH「 …… 泣かないで。 Aちゃん 」
「 この歌、悲しいね。 」
BH「そうなんだ。 」
「 ベク、もう絶対に離れないでね 」
BH「 ごめんね。あの時、ちゃんと言えばよかった」
「 んーん、また会えたからもういいの。」
するとべくちゃんは突然ベッドから起き上がって私の横に正座した。
なんだか私もつられて正座しないといけない雰囲気な気がして、2人してベッドの上で正座して向き合う。
BH「 결혼 해주세요. 」
「 何？どうしたの？」
BH 「 あっ… 間違えちゃった。 」
何を間違えたのかはわからないけどベクは頭を抱えてジタバタし出した。
「 ベク、？ 」
BH 「 ふぅー、 Aちゃん、 」
「 は、はい 」
また正座して、今度は私の両手を取るもんだから自然と背筋が伸びた。
BH 「 ケッコウしてください！ 」
「 … えっと、 結婚？ 」
BH「 あ… また間違えちゃった。ヒチョリヒョンに相手してもらったのに… ゴホン、 Aちゃん、僕と、ケ、結婚してください。」
「 うふふふ 。 はい。 」
最近、日本人の奥様がいらっしゃるヒチョルさんのところに入り浸ってるって思ったら、プロポーズのれんしゅうしてたのね。なのに間違えてるし。
可愛いベクちゃん。
fin
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作者名：セナ | 作成日時：2018年9月19日 22時
