sweet love ページ16
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魔法の歌声 続き
side YOU
BH「 Aちゃん、やっぱり新婚旅行はハワイ？それとも頑張って月に行っちゃう？ 」
「 何言ってんのよ。近場でいいの。だいたい月に行けるほど稼いでないでしょ？ 」
BH 「 ベク様のブランドは凄いんだぞ？ 月に行くのも夢じゃないよなーやっぱり 」
ベクの作ったブランドは大ヒットして、しかもデザイナーがこんなの(外ヅラがかなりいい)もんだからメディアからも引っ張りだこで、収入が千円位だったあのベクちゃんが千万単位稼ぐようになるのも夢じゃなさそうだ。
私はというと、相変わらずバリバリ働いていて出張になると、じゃあ俺もとか言って一緒についてくる。ご本人はデザインをして本社に送りつけるだけというなんとも楽なお仕事をされていて、今まで以上にベタベタ甘々なベクちゃんだ。
BH 「 はいはい、 今日はもうお仕事終わりにして、お風呂入りましょー 」
「 お風呂くらい1人で入らせてよ 」
BH 「 ちぇー、しょうがないなあ。恥ずかしがり屋さん♡ 」
いや、むしろベタベタ度は増しているかも？なんなら土日は絶対に私から離れない。なんならトイレだって、ドアの外に座ってずーっと話しかけてくる。流石にそこまでされると私も1人の時間が欲しくなって追い出したくなるけど、そうならないのはベクちゃんだから。
「 疲れた〜 寝る〜 」
BH 「 ダメだよ、Aちゃん。ちゃんと乾かさなきゃ風邪引いちゃうよ。おいで 」
やっとふかふかのお布団に潜り込んだのに、ベクちゃんに手を引かれて洗面所に戻る羽目に。
BH 「 カワカシマース 」
ベクの綺麗な手が私の髪を梳きながら乾かしてくれる。んー、あったかくて眠くなっちゃう。
BH 「 寝ていいよ。Aちゃん。 最近お仕事頑張ってるもんね。オツカレサマ 」
ほっぺにキスをしてくれて、お言葉に甘えて目を閉じた。
BH 「 ♪ 〜 ♪ 」
相変わらず上手なベクちゃんの歌声を聴いていると、なんだか寝るのももったいない気がしてきてしまう。
「 それ、なんの歌？ 」
BH 「 キム・ジュンミョンのCurtainって歌 」
「 ふーん、 なんだか悲しい歌だね。どんな歌詞？」
BH「 うーん、一緒に歌ってた人がいなくなっちゃって、また一緒歌いたいなって歌？ 」
「 やっぱり悲しい歌 」
BH 「 そう？今度原曲聞いてみて。凄く綺麗な歌だから。 」
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作者名：セナ | 作成日時：2018年9月19日 22時
