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「 あれ、イシニ、タマゴ一つ多くない？」
YX 「 だって今日は綺麗にできたから… 」
「 まあいいや。じゃあ座ってて〜 」
イシニをダイニングに追いやって、割ってくれた卵をフライパンに流し込む。別にイシニがキッチンにいてもいいんだけど、何しでかすかわからないからね。謎の創作料理作っちゃうし。
YX 「 A〜 誰か来たみたい 」
「 宅急便かな？ 出てくれる？ 」
YX 「 おっけ〜 」
スリッパをパタパタ言わせて玄関に小走りで向かったイシニ。うふふ、かわいい
「 ヤー！親友のお出ましだぞ！」
イシニの混乱しているような声とともに現れたのは私たちの親友。え、なんで？
「 は？ なんでいるの？ 」
JM「 約束したじゃないか！今年の誕生日は僕がお祝いしに行くって！ 」
「 誕生日… はっ、今日か！ 」
YX 「 A覚えてた？僕はすっかり忘れてたよ 」
「 私も。サイアクだ。何も用意してない 」
YX 「 僕もだよ。ごめんね。 」
JM「 まあ、お前らのことだからどうせお互い忘れてると思ってたさ。優しい優しいジュンミョン様が2人にプレゼントを持ってきてやったぞ〜！ ハハハ！喜べ喜べ！ 」
そう。私たちは奇跡的に誕生日まで同じなのだ。2人の誕生日を祝うことができて嬉しいんだ、と顔をクシャクシャにして笑うジュンミョナを見ていると心がとても温まる。
「 おまたせ〜 」
JM 「 え！ 僕の分もあるの？ 」
YX 「 偶然タマゴをひとつ多く割っちゃったんだ。ジュンミョナが来る予兆だったのかもね〜 」
JM 「 ハハ！嬉しいよ！ありがとう！ 」
YX 「 ちょっと、Aに引っ付かないでよ」
ご自慢の腕で私を抱きしめたジュンミョナをはがした彼にキュンとしたのは内緒にしておこう。
JM「 僕からは2人にお揃いのネックレス！結婚式のスピーチは僕がやるからな〜 ！ 」
「 結婚式… いつやるかわからないよ？」
YX 「 あ！そうだった、ジュンミョナには報告したけどAに言うの忘れてたんだった！ A僕の奥さんになってください。」
「 … いいの？まだ20代だよ？ 」
YX 「 いーの。 早く子供の顔が見たくなっちゃったから。 返事は？ 」
「 こんな私ですが、よろしくお願いします。 」
JM 「 あー！ なんて今日はいい日なんだ！今までの人生で最高の気分だよ！…… 」
大袈裟に嬉しさを表現しているジュンミョナを見て、私たちは笑いが止まらなかった。
きっと今思ってることも一緒。
fin
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作者名：セナ | 作成日時：2018年9月19日 22時
