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side YX
僕の幼馴染の彼氏は、絵に描いたようなヒモだ。普通の幼馴染なら、そんな彼女を心配して別れさせるんだろうけど彼氏も変な人じゃないし、何しろ見てて面白いから何も言わない僕。
YX 「 しょうがないなぁ〜 今日は一緒に寝てあげるから。今日だけだよ？ ほらほら、着替えておいで〜」
彼氏が転がり込んでくる前から僕たちは定期的に女子会(?)を開いていて、その日は小さい頃のように同じベッドで眠るのがおきまりだから、僕のスウェットもちゃっかりクローゼットに置いてある。最も、彼氏がそれに気付いているのかどうかはわからないけど。
「 イーシン、私疲れた。早く寝よう？ 」
YX「 はいはい、今行くから。 」
開け放たれた窓を閉めようと近寄ると、外からこの窓を除く男が1人。
ヒィッ！
あれが彼氏か！あ、今僕と目が合っちゃったから何か勘違いさせたかなぁ…
既に夢と現実の間を彷徨っているAのとなりに滑り込んで僕も目を閉じる。うーん、やっぱりクイーンサイズのベッドは格別だね。身体の疲れが吸い取られていくみたい。
SE 「 ヌナ？ ヌナ？ 誰といるの？ もう嫌いになっちゃったの？ねえ！ 」
さっきの彼氏かな？ドンドンドアを叩いてきて、ちょっとうるさい。インターフォン鳴らせばいいのに〜
「 煩い！近所迷惑だからさっさと消えなさい！もう目の前に現れてこないでよ！ 」
彼の声が聞こえた瞬間に目がパカって開いて玄関までズカズカ歩いていった。
彼の声で目が醒めるくらい、怒ってるのに泣いちゃうくらい、好きなんでしょ？
変な意地張らないでさっさと元どおりになればいいのに。
SE 「 わかったよ… ヌナ、 ごめんね。 」
彼氏は流石に諦めたらしく、ドアから遠ざかる足音が聞こえた。
「 うわーん イーシン〜 どうしよう、わたし、」
YX 「 よしよし、悲しいことがあったら寝るのが1番だよ？ ほらおいで 」
その日は、ギュッと抱きしめて眠った。うふふ、女の子の身体ってやっぱりふわふわしてて柔らかいや〜
「 ん〜 セフナァ、 もう食べられないよぉ〜 」
え〜 寝言？何食べてるの？
あー、僕もジョンデに会いたくなっちゃったなぁ。元気かなぁ
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SE 「 あ、あの、 チャンさんですか？ 」
YX 「 はいどうも、チャンさんです。 」
今日はスッキリ定時に帰れる！ってちょっとウキウキしながら出たらまさかまさかのお客さんが僕を待っていた。
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作者名：セナ | 作成日時：2018年9月19日 22時
