赤いヒモ ページ1
☆☆
side YOU
SE 「 ねえ、ヌナァ〜 いいでしょ？ね？ 」
「 嫌だよ！なんであなたに5万円もする服を着せてあげなきゃいけないの？ 働かない奴には100均のTシャツで十分よ！ 」
SE 「 だって… 人事のオジさんが僕を採用してくれなかったのが悪いんじゃん！ 」
「 面接で、僕本当は働きたくないんですぅ〜 僕かっこいいから女の人に頼めばなんでも貰えるんですぅ〜 って喧嘩売ったのはどこの誰よ！ 」
SE 「 だってほんとだもん！ 」
「 だもん じゃない！いい歳して！ 」
SE 「 ヌナァ〜 なんでそんなに怒ってるの？更年期？ 」
「 あんたと2個違いでしょうが！ 」
SE 「 あ！そうだ。今度チャニョリヒョンのとこ行くからお金貸してぇ〜 」
「 嫌。 この間もそう言って1ヶ月後に返すって言ったくせにまだ返してないじゃない！何ヶ月たったと思ってるの？ 6ヶ月！半年！ 絶対貸さないから 」
SE「 ケチー！ 年上の女の人なんて僕が頼めばすぐに貸してくれたのに！ 」
「 はいはい悪かったわね。そんなにケチな私がお嫌ならそのお姉様だかなんだかのところに行けばいいじゃない！ もうお守りはごめんだわ！出てって 」
その赤い髪も誰のお金を使ってやったと思ってんだか。そこにあるPRADAのキャップも！今着てるVUITTONのよそ行きのシャツも！全部わ！た！し！が買いあたえたものでしょうが！
今度こそ許さない。彼のお友達のiPhoneと例の、PRADAのキャップを押し付けて部屋から放り出した。
SE 「 ちょっと！ヌナ！Aヌナ！鍵あけてよ！死んじゃう！ 」
「 何甘ったれてんの！死なないわよ！あんたがまともになるまで家に入れてやんないから！お金を貸してくれる優しいお姉様とやらの所にでも行きなさいよ！さよなら！ 」
これでスッキリ。
仕事しないクソニートのためにお小遣いを与える必要もないし、食費だって半分で済むし、洋服代なんて幾ら削れることか！
これでいいのよ。これで…
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YX 「 本当は寂しいんでしょ？ 」
「 そんなことないし！ 」
YX 「 またまたぁ〜 じゃあ今日から寝られるの？ クイーンサイズのベッドに1人だよ？ 」
「 疲れた身体を存分に休ませてやれるのよ！ 」
YX 「 本当に〜？ じゃあドライヤーは？ 誰も乾かしてくれないよ？ 」
「 自分でやるし 」
悪いものを追い出したらスッキリしてしまって、急遽呼び出した幼馴染のイシン。
私はあんなのいなくたって平気なんだから！
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作者名：セナ | 作成日時：2018年9月19日 22時
