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あの加州清光と連絡交換をした翌日。

仲の良い友達2人共が欠席らしいので、私は教室の机の上でひたすらトークアプリと睨めっこしているところだった。


「ねぇ今度のドラマ清光くん出るんだよ!めっっっちゃ嬉しい……!」


私の後ろで、クラスカースト上位の女子が黄色い声を上げて楽しそうにしている。
確かあの子は加州清光のファンだったはず。ガチ恋勢に入るのかは分からないが、今後絶対関わってはいけない気がする。

後ろから視線を目の前のスマホに戻して、トークアプリの画面へ。昨夜加州さんからメッセージが来ていたようで、私はその返信をずっと考えている。


''今日は突然ごめんね。連絡交換してくれてありがとう。
今週の土曜日なら仕事が空きそうだし、一緒に行かない?''


「うーん…………」



大人の男性に返す言葉に正解があるのかは分からないが、相手が有名俳優だと少し緊張して変な言葉使いになってしまいそうだ。友達のノリで返すわけにもいかないし、ここは普通が一番だろう。


''お礼を言うのは私の方です。ありがとうございました。
土曜日ですね。大丈夫です。何時ぐらいがいいでしょうか。''


送信のボタンを押してスマホの電源を切る。ふぅ、と息をつけば後ろの彼女が一際大きな声を上げてビクッと肩を揺らした。


「えぇ!?清光くんのサイン会当たったんだけど!?」


とても嬉しそうに笑う彼女には申し訳ないが、その彼と実は今度一緒に遊びに行くんですとは言えるわけがない。

まぁファンよりファンじゃない人が芸能人と知り合う方が多いもんなぁ、と思いながら1限目の準備を始める。芸能人のマネージャーはそういう事に興味が無い方が良いらしい。


トントンと教科書を揃えるために立てていると、教室の扉が開いた。同時に1限目開始のチャイムが鳴る。そういえばこの授業は今日から新しい先生だった。


「今日からコミュニケーション英語を担当する山姥切長義だ。よろしく頼むよ」



銀髪の美しい髪が、この世のものとは思えないほど美しい。珍しい名前だとは思ったが、妙に聞き慣れた名前な気がする。

じーっと彼を見ていると、ふと目が合った。やはりとても若そうな先生だ。


「……」


先生は何故か、私から数秒目を離さなかった。
少しだけ観察されていたような、そんな感じ。不思議に思いながらも、私は真新しい教科書の1ページ目をめくった。




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(プロフ) - 現パロめちゃくちゃ好きです…!完結まで是非応援してます!! (2022年5月2日 23時) (レス) @page3 id: f9289dccaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:目ん玉焼き | 作成日時:2022年4月27日 22時

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