4話 ページ5
前話のあらすじ
表情を笑われた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.
「わ、もうこんな時間…」
あの後も適当に話をしながら茶や菓子を食べていると気が付いたら夕刻、くそジジィが迎えの馬車を寄越す時間が迫って来ていた
「む、そうか…では外まで送ろう」
「いやそんな、外くらい1人で出れるわよ」
「いや、俺が送りたい気分なんだ。丁度座りっぱなしで腰も痛かった所だしな」
「そう？じゃあお言葉に甘えて…」
椅子から立ち上がり豪勢な扉を開く 真っ赤な絨毯がひかれた廊下を2人仲良く並びながら歩く
「それにしても政治の話も出来るとはな…意外だったゾ」
「ははは」
そう、グルッペンは政治とか、戦争系が大好きなキャラだ。政経を取ってたから辛うじて話についていけたがかなりマニアック、まぁ目を輝かせながら話す彼を見ていたら必死に話を合わせる気にもなる
「…今までで一番楽しかったぞ」
「ふふ、私も」
ふと横顔を見る、夕日に照らされ淡く光る金髪に深く吸い込まれそうな赤色の瞳、整った顔立ち、流石乙女ゲームのキャラクターだ、彼に惚れる人も多いだろう
「俺は今までルーシャの事を誤解していた、猫なで声を出し人に媚びを売る女だと」
「はぁ」
私の記憶通りでバリ草なんだが、やっぱり相手の目からもそう映っとったか…ひどい言われようや…どんまい元悪役令嬢…
「だが、そんな事は無かった。今はこうして話を出来ることを嬉しく思うゾ」
「光栄だわ、私も嬉しい」
玄関口が近づく、くっそ帰りたくねぇ、このままイケメンと他愛のない会話をしながらしにたい、何が楽しくて老けたジジィの言いなりになる家に帰らにゃならんのだ
くそ〜〜〜〜一刻も早く攻略対象誰か落として家出てきてぇなぁ…
「送ってくれてありがとう、それじゃあ」
玄関を開けると馬車が一台、そこには老いぼれジジィが乗っておりにこやかにこちらに向かうとグルッペンと何やら喋っている
どうせくだらない事だろう、婚約とか資金とかうんぬん、そういう面倒な話は嫌いだからもう馬車乗っちゃえNISSAN
乗り際、彼の方を見ると目が合う、小さく手を振ると振り返してくれた、くっそこれがイケメンパワーか強いなぁ………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1912人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
光 - 終わり!?でも、面白かったです (6月11日 19時) (
レス) @page23 id: 6a74bcc34d (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - な、なんで終わってしまったんですか！？めっちゃ面白かったのに!!!神作だったのにーー!!!!!!更新お願いしますよぉぉぉぉ!!!!!!!そしてくそ親父はしねよー!!! (2022年12月21日 19時) (レス) @page23 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルマ - 神っすね！更新頑張ってください！楽しみにしてます (2020年4月28日 13時) (レス) id: f6ab2b6d1a (このIDを非表示/違反報告)
らい太郎(プロフ) - めちゃくちゃ面白くてめっちゃしゅきです()最新停止、、、気長に最新お待ちしております！頑張って下さい！ (2020年3月24日 0時) (レス) id: 61d99012e6 (このIDを非表示/違反報告)
魔鬼 - これからも頑張ってください（笑)魔夢 (2019年9月19日 16時) (レス) id: 2917ce8702 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あむま x他1人 | 作成日時：2019年7月19日 0時
