一話 ページ1
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「ふわぁ」
突然ながら 今作の主人公もとい夢主の沙耶は暇を持て余していた。鬼殺隊に所属しその実力から柱にまで上り詰め日々鬼退治に翻弄している彼女だが余暇も時には必要だ、一日任務のない時間を過ごしている
然し今まで仕事漬けだった人が突然の休暇を与えられたらどうなるであろうか、その答えは困る だ。
人に指示をされなくても自らやる事を決める人間は少なくないが彼女はそれに当てはまらない。やれと言われた事が無くなれば何をしていいのか分からなくなる、趣味や欲が無いとも言える。
そんな彼女が今何をしているかと言うと街を宛もなくさまよっている、蝶屋敷で軒下を占領しずっと寝ていようと考えていたが何やら忙しいらしい。胡蝶しのぶに 少し街を見て来たらどうです? なんて厄介払いをされてしまい時間を潰していた
時刻は11時過ぎ 行き交う人々は飯を求め列に並んだり 店を探したり はたまた客を呼ぼうとしたり そこそこの賑わいを見せる街で特に食べたい物もない彼女は空いている店に入り適当な物を注文する
「…あ、冨岡さんだぁ」
料理が来るまでの間 メニューを見たり店内を観察したりなどしていると彼女が来た時には空いていた店も賑わいを見せ始め席が埋まる 偶然広い席に通された彼女は相席の相談を店員に持ち掛けられ快諾した。その数秒後現れたのは同じ柱である冨岡義勇だった
「…居たのか」
「うんうん、いたよぉ、偶然だね〜」
「…」
この会話で気が付く人も多いだろう 否元々知っている人の方が多いかもしれないが彼は極度の口下手 そして言葉足らずである
因みに先程の居たのか を彼の心情を混ぜて訳すと
あぁ、今は此処に居たのか、偶然だな。任務は無かったのか
と言った感じである、多分。
「冨岡さんはこの近くに任務でもあったの?」
「あぁ」
「そっかぁ、頑張ってね〜」
適度 いや少しの会話を交わし 出てきた饂飩を啜る。味は悪くないし量も適当だ、素早く食べると沙耶は席を立つ 時刻は12時過ぎだ まだ早いかもしれないがもう一度蝶屋敷に戻ろう 満腹になり一眠りしたい気分だった
「それじゃあ、またね」
ヒラヒラと手を振り冨岡と別れる 彼はその背中を見えなくなるまで追い続けていた
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名無し92308号(プロフ) - フィンさん» わ〜ありがとうございます!猫っぽさを出したかったので嬉しいです!! (2019年6月16日 2時) (レス) id: b44a86193a (このIDを非表示/違反報告)
フィン - いつも楽しみに読ませていただいています!夢主、猫みたいで気ままでいいですね! (2019年6月5日 21時) (レス) id: 56d46f0764 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あむま | 作成日時:2019年5月27日 3時