二十五 ページ26
そろそろ新作も考えてます
この作品は続編にはいかせない予定
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案内された部屋で話を始める。
『これまでに、鬼とまぐわった方はいらっしゃいますか?』
「ッ、!?」
「お前ッ!」
『…こればかりはどうしたらいいものか分からないのです。』
「直ぐに調べます。経緯は聞かせていただきますからね。」
『はい。……承知の覚悟です。それと、炭治郎をここに呼んでほしいです。彼にもどうかこの話を聞いて欲しい。』
「分かりました。」
炭治郎を早急に呼びに行く間、血液検査や体調検査をひと通り済ませた。
・
「Aさんッ!!お、鬼とッ、」
『急にごめんね。今からそのことについて話そうと思うの。聞いてくれる?』
「勿論です!でもっ、なんでっ…」
とても悲しい匂いと、混乱と困惑、不安の匂いが部屋中に広まった。
炭治郎としのぶさんを向かえに座らせた。
不死川さんは御館様に報告をしに本部へ。
ピンと張りつめた空気の中、しのぶさんが口を開く。
「Aさん、血液検査でも問題はありませんでした。体調検査も特に異変は見られません。ですが、子ができているかもしれません。」
『そう…、ですか。』
「そ…んなことって、あるんですか?鬼と人の子なんて…」
「私も前代未聞です。昔の書を調べましたがそんなものは載っていませんでした。だから、そこが怖いのです。子ができることより、それによっての影響や今後の事が予測不可能なんです。良い意味でも、はたまたその反対も…。」
しのぶさんからは不安と混乱の匂いが消えない。
あぁ、これから話すことにまた躊躇してしまう。
でも、これを言わなきゃ始まらないんだ。
これは私のせいだから。私がこの世界に来たことによってこんなことになっているから。
例え死んでも、消えても、何とかしなきゃいけないんだ。
「…ッ俺は分かりません。初めて会った時から、Aさんのことが分かりません…。何か隠していることがあることはわかってます。でも、知るのが怖いッ…」
涙を流す炭治郎に伸ばしかけた手を止める。
彼は私よりも若いのに、こんなにも色んなものを背負っている。
それに対したら私はちっぽけだ。
そう思うと、気持ちが穏やかになった。
私の中のこの子を含め、私は罪そのものの存在なんだ。と、何故か頭で自然に理解できた。
……あぁ、…可哀想に、この子も。
……無惨さんも。
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入間(プロフ) - たくあんさん» 非常早いコメントで笑 ありがとうございます! (2020年4月27日 15時) (レス) id: faea9d84a4 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん - 完結おめでとうございますゥ(´;ω;`) (2020年4月27日 15時) (レス) id: a353fd29dc (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - ありがとうございます!! (2020年1月19日 18時) (レス) id: 41deac151f (このIDを非表示/違反報告)
入間(プロフ) - えむさん» 初めまして。ありがとうございます!出来れば更新をもっと増やして行けたらなと思います! (2020年1月19日 17時) (レス) id: faea9d84a4 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - 初めまして、突然すみませんこのお花とても面白くて大好きです!また宜しければ更新楽しみにしています! (2020年1月18日 20時) (レス) id: 41deac151f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:入間 x他1人 | 作成日時:2019年10月26日 23時