初恋 (ページ6)

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大学生になった彼はいつもいつも忙しそう

YouTubeもちょっとづつ登録者数を伸ばしている
Fischer'sが認められることは嬉しい

「最近撮影行けてないな」

仕事が忙しいっていうのももちろん
諒に会ったら好きが忘れられなくなるっていうのもあり

そんな時に限って

今日の夜空いてたら撮影きて

なんて連絡がくる

諒の頼みは基本的に断れない
惚れた弱みってやつ

実際のところみんなに会いたいって言うのも本音だったから少しるんるんで諒の家に向かった

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ピンポーン

家のチャイムを押しても反応しない
もしかして撮影始まってるかな

なんとなくドアに手を伸ばすと
ガチャりと音を立てて開いた扉

中から声が聞こえないってことは撮影中ではないみたい

「みんな？中入るよ？」

不思議に思いつつ家に入りリビングの扉を開けると

「「お誕生日おめでとー！」」

の声と一斉に鳴らされるクラッカー

そういえば私今日誕生日だったんだ

「誕生日忘れてたって顔してる笑」

「忘れてた笑
みんなありがとう！」

ケーキもプレゼントももらって
Fischer'sに出会えてよかったって心の底から思った

「てゆうか諒からプレゼントないの？」

「え？また今度な」

曖昧な返事を返すだけ

「なに？諒らしくないじゃん」

なんか隠してることくらいわかる

「まぁそのうち分かるからさ」

ンダホにそうやって宥められた
諒が一番隠し事とか嫌いじゃん

ちょっとピリッとなったけどせっかくみんなが集まってくれてお祝いしてくれたからケーキとお菓子を囲んで小さなパーティーをした