夕日3(浅野学秀) ページ8
烏間先生とビッチ先生も納得してくれた。次の日、私は普通に学校へ行った。
「おはよー」
いつもと同じでみんなに挨拶し、渚やカエデ達と喋った。学校が終わり、学秀を見かけた。
「学秀！帰ろう？」
「すまない。生徒会があってまだ帰れない」
「そっか！じゃあまた明日！」
次の日も……
「今日も生徒会がある」
その次の日も……
「今日も……」
ここのところ学秀とは一度も帰ってないし、それから少しして、私達は話さないようになっていた。学秀に会っても話しかけないようにした。きっと忙しいだろうから。学秀も話しかけてはこない。
私の病気が判明して2ヶ月が経った。私の死まであと1ヶ月……ここのところ病気が悪化し、吐血の回数が多くなり、次第に学校を休むようになった。
ピーンポーンと家のインターホンが鳴った。業だった。私は業に家へ上がってもらった。業が勉強を教えてくれたり、みんなの様子を話してくれる。
「みんなAのこと心配してるよ。でもみんな病気と余命のことは知らないから。なんとか誤魔化してるよ」
「ありがとう」
「あとさ……本当にこのままでいいわけ？」
「何が？」
「浅野クンのこと。一緒にいるの見なくなってそのまま学校休むようになって……Aは浅野クンとどうしたいわけ？」
業が真剣に聞いてきた。私の意思は固い。だから私も真剣に答えた。
「私は学秀の邪魔をしたくないの。生徒会長だし、お父さんとも色々あるだろうから……私は学秀をそっとしておきたいの」
「ふーん。じゃあさ……俺は浅野クンの邪魔しちゃおっかな！」
そう言った業は意地悪な笑みを浮かべた。
「何言ってんの？」
私がそう言うや否や、業は私にキスしてきた。なかなかやめてくれなくて、とても苦しい。私が業の背中を叩くとやっと唇を離してくれた。
「業！どういうつもり⁉」
「どういうって……これでも気づかないわけ？俺はずっとAが好きだった。だから浅野クンと一緒にいるのを見るとスッゲーイライラするわけ。本当に浅野クンでいいの？俺じゃ駄目？」
業の思いを聞き、驚いた。私は業が好き。でもそれは学秀が好きの好きとは違う。私は異性として学秀が好き。どんなことがあっても。そのことを業に伝えた。すると業は寂しそうに笑った。
「分かってたよそんなこと。でも、浅野クンからAを横取りできないかなーって少しでも思ったからさ。あーあっ！」
それから数日後、私の入院が決まった。
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青葉 わかな(プロフ) - はるさきさん» ありがとうございます！感想と応援のお言葉をいただけると励みになります。更新のペースは遅めですが、更新するよう努力します！ (2018年5月2日 22時) (
レス) id: 8eec3ac39a (このIDを非表示/違反報告)
はるさき - 初めて読ませていただきました。カルマくんのところが特に…、応援してますね。 (2018年5月2日 18時) (レス) id: 3eeb183c96 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 わかな(プロフ) - たこのライスさん» ありがとう！文才もクソもないけど…笑笑ほぼほぼ私の妄想の塊で業と学秀に至っては暴走だよね笑笑 (2017年12月16日 17時) (レス) id: 2a2fac34a3 (このIDを非表示/違反報告)
たこのライス(プロフ) - やっぱり良きや… (2017年12月16日 14時) (レス) id: c6b7c44c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青葉 わかな | 作成日時：2017年8月25日 15時
