はっぴーはっぴー2(浅野学秀)[正月企画] ページ29
浅野君は目を見開いていた。
「覚えて……くれていたのか？」
それは意外な質問だった。
「……？当たり前じゃん。普通彼氏の誕生日ぐらい覚えてるよ」
私がそう言うと浅野君の私を抱き締める力が強くなった。
「浅野君？」
「……ありがとう」
普段は素直じゃない彼から出た「ありがとう」という言葉。
「たまには浅野君も素直になるんだね」
いつも私を困らせている彼。今度は私が彼を困らせてやる、なんていたずら心からそう言った。
「黙れ」
浅野君はそう返したけど、急に笑い出した。それがおかしくて私も笑ってしまった。
「何を笑っている」
浅野君が私に聞いてきた。
「わかんない、そう言う浅野君は？」
「わからない。なぜか笑った」
私の質問に彼はそう返した。その後も2人で笑い合った。
ついに順番が回ってきた。私達は賽銭を入れ、鈴を鳴らしてから参拝した。
参拝し終えた私達は神社を出た。
「そういえば浅野君って何お願いしたの？」
「さあな。そう言うAはどうなんだ。合格祈願でもしたのか」
「ね〜それ今言う〜⁉」
本当に困る。意地悪だ。それに続けて私は言った。
「これからも浅野君と一緒にいたいってお願いしたの」
「奇遇だな。僕もAとこれからも一緒にいられるようお願いした」
浅野君も私と同じことお願いしたんだ！何だか嬉しかった。心が通じ合った気がして。
「なんか今日はハッピーなことがあったな」
私は呟いた。
「今日と言っても、まだ始まったばかりだぞ」
私の呟きを聞いて彼が笑う。
「そうだった！でもハッピーだから！浅野君もそうでしょ？年明けしたし、誕生日だったんだし」
「……お前といるからだけの話だ。お前といる正月、誕生日だからハッピーなだけだ」
私もそうだよ。浅野君といるからハッピーなんだよ。
「はっぴーはっぴーだね！正月と誕生日！ハッピーなことが2つあったから！」
私は笑いながら言った。
「何を言っているのか僕にはよくわからないな」
そう言う彼は笑っていた。
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ドS学秀も書いてみたかったんです！((
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青葉 わかな(プロフ) - はるさきさん» ありがとうございます！感想と応援のお言葉をいただけると励みになります。更新のペースは遅めですが、更新するよう努力します！ (2018年5月2日 22時) (
レス) id: 8eec3ac39a (このIDを非表示/違反報告)
はるさき - 初めて読ませていただきました。カルマくんのところが特に…、応援してますね。 (2018年5月2日 18時) (レス) id: 3eeb183c96 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 わかな(プロフ) - たこのライスさん» ありがとう！文才もクソもないけど…笑笑ほぼほぼ私の妄想の塊で業と学秀に至っては暴走だよね笑笑 (2017年12月16日 17時) (レス) id: 2a2fac34a3 (このIDを非表示/違反報告)
たこのライス(プロフ) - やっぱり良きや… (2017年12月16日 14時) (レス) id: c6b7c44c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青葉 わかな | 作成日時：2017年8月25日 15時
