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初デート(前原陽斗) ページ18

「よーA!」
「前原君!」
手を振って私の名前を呼んでいる彼。これから私達はショッピングモールで初デートする。
「どっから行くか?」
「前原君の行きたい店でいいよ」
私は答えた。
「いやいや、本当にそれでいいのかよA。俺に気遣う必要はねえぜ」
私はしばらくの間戸惑ったけど、前原君の言葉に甘えることにした。
「じゃあ……服が見たいの。いいかな?」
「おうおういいぜ!じゃ早速見に行くか!」
前原君が私の手を引いた。前原君が突然止まってマネキンに目をやった。
「A、あの服似合うんじゃね?」
私が普段着ないようなオシャレすぎる服だ。
「そ……そうかな?」
「おうおう!この俺が言ったんだ!間違いねえ、試着してみたらどうだ?」
そこまで前原君が言ってくれるのならと思って私は店員さんに頼んで試着した。鏡を見ると、普段の自分とは違っていた。前原君に何と言われるか不安だ。試着室から出ると前原君が待っていてくれた。
「どう……かな?」
私は恐る恐る聞いた。
「……」
前原君は黙ったままだった。やっぱ似合わなかったのかなと不安になった。
「前原……君?やっぱ似合わないよね……」
「え?あー違う違う!ごめんな!いや、Aが可愛すぎるからさ!言葉が出てこなかった!似合いすぎる!」
「……ありがとう!」
私は嬉しさのあまり前原君に抱きついてしまった。
「おーおーどうしたA!ここ店の中だぞ」
前原君が笑いながら言った。周りからの熱い視線を感じて私は恥ずかしくなった。
「A顔赤い」
「ちょっと……余計なこと言わなくていいから……」
私は更に恥ずかしくなった。空気を変えたかったから私は咳払いしてから前原君に言った。
「じゃ……じゃあとりあえず着替えるね!着替えたらこの服買うから!」
「A、その服俺が買う」
「えええっ⁉いいよいいよ!私のなんだし……前原君に申し訳ないよ!」
私は前原君からの申し出を断った。
「いや、俺がそうしたいからさ。Aと初デートで、初めて買ったやつだし。それに、俺が最初にこの服って言い出したから」
前原君は本当に優しいな。また前原君の優しさに甘えることになっちゃうな……
「また前原君に甘えちゃうけど、いいのかな?」
「おう勿論!俺ら恋人なんだからよ!その代わり俺も甘えたいとき、Aに甘えさせてくれよな!」
「勿論!」
その後私は着替え終え、前原君に服を買ってもらった。その後も私達は初デートを楽しんだ。

Thank you for your good work.(茅野カエデ)[Xmas企画]→←カフェオレ(浅野學峯)たこのライス リク



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青葉 わかな(プロフ) - はるさきさん» ありがとうございます!感想と応援のお言葉をいただけると励みになります。更新のペースは遅めですが、更新するよう努力します! (2018年5月2日 22時) (レス) id: 8eec3ac39a (このIDを非表示/違反報告)
はるさき - 初めて読ませていただきました。カルマくんのところが特に…、応援してますね。 (2018年5月2日 18時) (レス) id: 3eeb183c96 (このIDを非表示/違反報告)
青葉 わかな(プロフ) - たこのライスさん» ありがとう!文才もクソもないけど…笑笑ほぼほぼ私の妄想の塊で業と学秀に至っては暴走だよね笑笑 (2017年12月16日 17時) (レス) id: 2a2fac34a3 (このIDを非表示/違反報告)
たこのライス(プロフ) - やっぱり良きや… (2017年12月16日 14時) (レス) id: c6b7c44c86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青葉 わかな | 作成日時:2017年8月25日 15時

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