ヤマタノオロチ!? ページ23
私は戸締りをしっかりとし、お店を出た。
(ふたりには迷惑をかけたし今度和菓子でも持っていこう。)
そう考え、家へと戻る。
(確か、おばあちゃん近所の友達とお泊まりって言ってた気がする)
そんなことをなんとなーく思い出し暇を持て余していたので、おおもり山へ行ってみた。
やっぱり、夕方のおおもり山から見る景色は綺麗だ。
ぼーっとしていると、少し雨が降ってきた。
(とりあえず、木の下でも行って避難しよう)
そう考え、近くの木の下に座る。
座って雨が止むのを待っていると、龍のマフラーを着けた男の子が私に話しかけてきた。
「見ない顔だな」
『__あなたは?』
「私はオロチ。」
『オロチ……ってヤマタノオロチ?』
「……まぁ、そんなとこだな」
「ところでお前の名は?」
『私はA、佐倉Aよ』
「あのAか……?大将が世話になった」
大将……??とはなんぞや
『オロチさん、大将って?』
「オロチでいい。 我ら元祖軍の大将、土蜘蛛だ。」
『え?土蜘蛛さんって大将なの?』
……というか、元祖軍って何?
「あぁ。私達の敵、本家軍もある」
本家軍……?軍ってことはなにか争っているのかな?
『えっと、本家軍と元祖軍ってなあに?』
「長年争っていてな。決着が中々つかない」
『そうなの…』
「まぁ、今夜来てみるといい」
『えっと、何処に?』
「平釜平原だ」
どこだろう。聞いたことがない。
私の知識不足!?
『それはどちらに?』
「今夜、うんがい鏡をそっちに送らせる」
『ぁ、分かったわ』
私が返事をするとオロチは「またな」と言って、消えてしまった。
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作者名:ここな | 作成日時:2024年3月26日 16時