迷子の蛙 ページ11
『んー、中々見つからないね』
「そうでうぃすねぇ。いつもはもっといるはずなのですが。」
そう話していると、カエルが死にそうになって倒れていた。
「えっと、大丈夫かな?」
「もう絶対ぽっくり逝ってるニャン……」
『ジバニャンあんまりそういうこと言わないで。可哀想よ。』
ジバニャンに少し注意をすると、「ごめんニャン」と謝った。
『とりあえず、あそこの池へ入れてあげよっか』
私は近くにあるどんこ池へカエルを入れた。
にしても、目元が青いカエルなんか珍しい。
カエルを入れてからというもの、水の音が全くしない……。
大丈夫かな?
「ぷはあ!!」
池からかっこいい人が出てきた。
(うわぁ……どういうこと??)
『えっと、あなたは?』
「俺は大ガマだ」
『大ガマさん? なぜ池に?』
「さっきのカエル、俺だ。」
『ええぇ!? ちょっと、どういうこと!?』
驚いていると、ウィスパーが喋り始めた。
「えぇっと!! あなたは大ガマじゃあありませんか!」
「いや今言ってたニャン…」
「この方は古典妖怪の大ガマさんでうぃす! パンとジュース買ってくるでうぃす〜!!!!」
そういうとウィスパーはどこかへ消えてしまった。
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作者名:ここな | 作成日時:2024年3月26日 16時